2012/01/27

Day 5 ~Luha Sa Disyerto~

















"Luha Sa Disyerto" is the title of this short film.
We finished shooting this morning, at last.
A lot of unexpected things happened in this shooting.
But all of them will be something good for us.
Maybe.
Joy who is main actress this movie went back to her home North Cemetery.
I'll go back to my home Tokyo, tomorrow.
See you again, Joy.
Ciao.



全てのシーンを撮り終えたのが今日の朝3時過ぎだった。
場所はMalate Churchの前。
僕とコーキの住むアパートからほど近い、馴染みの場所。
最後のカットは道を歩く人達。
スタッフもエキストラとして参加した。
監督の長谷井宏紀がカットの声をかけると、ほっとした顔をしてスタッフ同士、軽い握手を交わした。
撮影も過酷を極めると、撮影後の高揚や感動はさほど無いらしい。
みな重たい身体を引きずるように帰っていった。
何人かで一杯くらいビールを飲もうという話になったが、僕は撮影素材の入ったCFカードを持ち帰りパソコンへコピーしてから行くことにした。
待ち時間の間にシャワーで汗を流そうと思ったが、データの容量を見て凍りついた。
32ギガのCFカードの中に3ギガしかデータが入っていない。
昼から翌朝方まで撮影をし続けたので、そんなはずはない。
ほぼ満タンになっているはず。
しかし何処をどう見ても3ギガしかデータが入ってないし、素材を確認したら昼間に撮ったものしか残っていない。
ありえへん。ほんまありえへん。
監督の長谷井宏紀、プロデューサーのFlaminio、撮影部を呼び確認。
2カメ体制で撮影していたのだが1台のカメラのデータがほぼ無くなっている。
なんで?
最終日に待っていたとんでもない悪夢。
いや、悪夢ならいつかは目覚めるからまだまし。
この現実は。。。

とりあえずデータ復旧に希望を託し解散。
監督の長谷井宏紀は何とか平常心を保とうと努め、ドアをおもいっきり蹴飛ばしただけで眠りについた。
身体はどっぷりと疲れているはずなのに全く眠たくならない。
空が明るくなる頃ようやく睡魔が訪れた。

10時を少し回った頃、ラインプロデューサーのAvaからの電話で目が覚めた。
今、データの復旧ができたか確認中だとのこと。
僕とコーキは再撮影の事を考え話し合っていた。
明日、28日が帰国予定日。
しかしながら再撮影となると帰るわけにもいかない。
大切な友達の結婚式が控えているとは言え、この作品をほっぽり出して帰るなんて考えられない。
とは言え、予算ももうとっくに底をついている。
さて、どうしたもんか。
やっぱり帰ろうか、いや、帰るまいか。
途方にくれていたところに再び着信。
どうやらデータ復旧が成功し、素材がハードディスクにコピーできたとのこと。
しかし電話を切ってもまだ安心しきれなかった。
自分の目で確認するまでは。

コーキとコーヒーを飲みながら部屋の片付けを始める。
何かしていないと落ち着かない。
Flaminioと撮影監督のMicheleが合流。
そしてスタッフのIvyがデータの入ったハードディスクを持ってやってきた。
早速確認。
みんな無言のまま。。。
一つ一つ素材を見ていく。
全部で143カット。
データ容量31ギガ。
どうやら全部揃っている。
そこでようやく胸を撫で下ろし、肩をたたきあった。

ホンマにこの世界のどこかに神様がいるとして、今回の撮影の色んな出来事がその神様の匙加減やとする。
ありえへんことがいっぱい起こったが、とは言え終わってしまえば一つの笑い話のようなもの。
でもこの最終日の一件だけは全く腑に落ちひん。
何のためにデータを消したんか、んで、消したわりにはなんで結構簡単に修復できたんか。
どうせなら再撮影になってしまったほうがまだ納得ができる。
ホンマに完全に人の気持を弄んでいるとしか思えん。
誰も得をしないこの遊び。
この神様はかなりタチが悪い。
でもきっとこの事も後々の何かに繋がっていくんやろう。

怒涛の撮影がようやく終了し、明日日本に帰る。
マニラでの日々は日本にいては到底経験できないことで満ち溢れていた。
中でもここで出会った数多くの子供達の笑顔は特別なものやった。
彼らの底抜けに明るい笑顔と笑い声にまた会いに帰って来たいと思う。


2012.01.27

2012/01/25

Day 4 ~No Budget~







別に何か特別なことを期待してるわけじゃ全くないのにホンマに毎日予期せぬことが起きる。
すんごい起きる。
なのでもはや予期せぬ事が起きるって事は予期できるようになった。
まず、今日は1stAD(助監督みたいな人)が撮影に来なかった。
ワークショップをしたり言葉の分からない監督の代わりに演技を付けてた1stADが撮影に来ないってど〜ゆぅ事やねん。
今日だけじゃなく明日も来ないらしい。
ありえへんやろ。

そして朝から怒涛の撮影を終えて汗だくでドロドロでクタクタになり、夜の帳も下りましたしそろそろ帰りましょうかいなと思ったら、何とロケ現場のSouth Cemeteryに支払いが終わってないとの事で外に出してもらえんかった。
まさかの監禁状態。
許可が取れてなくて予定のロケ現場に入れないってことは聞いたことがあるが、まさか撮影した場所から帰らせてもらえないって事があるとは思わんかった。
墓場で一夜を過ごすことも覚悟しましたよ。
バジェットが底を付き、払うもんも払えない撮影。
恐怖。
なんか心なしかみんなの態度が変わってきたような。。。
なにはともあれ明日が撮影最終日。
こんなにクランクアップが待ち遠しくなるなんて思わんかった。


2012.01.25

Day 3 ~Blind~



Direc Kohki & Joy 

 Peter, Joy and sunny boy.



Erika and Joy.
They are so cute.



今日はNorth Cemeteryで撮影やった。
日本語にすると北墓場。
ここに住むJoyは髪の長い女の子。
物語の設定上だけでなくホンマに墓場に住んでます。
そしてBlind Man、Peter登場!
風邪気味の身体をおして参加してくれました。
学校のシーンではCemeteryに住む子ども達を集めて撮影。
ホンマ子供との撮影は楽しい。
炎天下での撮影やのにJoyとPeterは最後まで集中力を切らさなかった。
Romel、ちょっとは見習え。

明日はSouth Cemeteryでクライマックスシーンの撮影。
上手くいくかな?
あ、ちなみにもちろん今日も順調とは程遠い撮影でした。
ではまた明日。


2012.01.24

2012/01/23

Day 2 ~Hell~







アガサ・クリスティーの小説で「そして誰もいなくなった」ってのがありますが、まさか撮影の現場から監督がいなくなるとは思わんかった。
本物の囚人や刑務官がいる中で、人が多すぎ空気がこもり過ぎ、さらにテンションの上がりすぎにより過呼吸になったらしく、病院に駆け込み注射を射って事なきを得たわけやけど、その間も撮影は止まることなく進んでたわけで、スタッフから「じゃあサビ、お前がディレクターだっ」とか言われても、「おっしゃ!やったるで〜」とはならず、でもまあ、素晴らしい撮影監督や助監督がいるおかげで、監督がいなかった間にも良い画は撮れたんとちゃうかな思います。
しかしほんまこんなに色んなことが起こるの映画の現場って?この現場こそが映画でしょ。
最終的にはRomelがまたまた愚図りだしちゃいましたが、なんとか昨日は撮らなあかんものは撮り終えました。Good job。
今日は撮休で明日は墓地。
早く子供達に会って癒されたい。

2012/02/23

2012/01/22

Day 1 ~Disaster~






I hope tomorrow will be easier than today. 



撮影から戻って監督の長谷井宏紀が一言。
「さび、俺、こんな撮影初めてだわ」


そらそ〜やろ。
そらそ〜やろ。
むしろ何回かやった事ある方が驚きですわ。
今日みたいな撮影。
ホンマにカオスでした。
何から話したらええのか、どう説明すればいいのか分かりませんが、
撮影始めるにあたり、カメラ動かんモニター映らん。
悲劇を通りこして喜劇やね、とか言って笑ってみようかと思ったが、今日のはそれも通り越しちゃってました。
地獄絵図を見ているような状況。

ようやくカメラが回り始め、数テイク撮ったところで、今度は役者のRomelが肺の辺りが痛くてもう出来ない、とかワケの解らん泣き言を言う始末。
コントじゃないよね?
誰も笑ってないよね?

もう、今日の撮影お先真っ暗。
と思っていたんですが、時間を追うごとに現場の空気?グルーヴ?良くわからんが雰囲気的なものが変わってくのを感じるわけです。
なんやろね、あの感じ。
監督の力なの?そうなの?

みんなあったまってきた〜!!
Romelもなんでかいい表情するようになったし!!
おし、エンジンがかかりだした!!
今日はスケジュールが押し押しなんで、後の予定を変更してこの現場を日暮れまでやるぞ〜!!
気合を入れなおして頑張るぞ〜!!
って思った矢先に、、、

Romelやっぱりもぅしんどい、と。
だってまだ16歳だもん、と。
もうこれ以上はやりたくない、と。
今日は帰ります、と。
いや、病院行きます、と。
はい、そうですか。
って、ならん、ならん。
そんなアホな話あるかいな。
え?まぢですか?終了ですか?おしまいですか?お片づけですか?
あ、、、そうですか。。。

うわ〜まだ空あっかる〜い。


20120121

2012/01/20

Shooting Starts Soon



At last, shooting will start tomorrow. Nobody knows what will happen. But, it's O.K. Leave it to you, Direc.



明日、ようやく撮影が始まります。
何やかんやと問題があるのはドコの現場でも変わらんが、
初めての海外での撮影しかもフィリピン人とイタリア人クルーと、
となればあれやこれやと予期せぬことがワンサカ起こるのは当たり前で、
しかも役者がみんな素人やからここにもまだ見ぬ問題はたくさん潜んでて、
撮影終了まできっと考えもしない事態がいっぱい起こるんやろうなと覚悟してる。
ま、僕は監督でもプロデューサーでも撮影監督でも照明でも役者でも何でもないんで、
気楽なんですが。


なにはともあれ、
長谷井宏紀監督作品
Short Film "LUHA SA DISYERTO"(砂漠の涙)
撮影開始に御座います。

ちなみに、脚本書き直すたびにタイトルが変わるのでこれもあくまで仮題。



2012.01.20

2012/01/18

2012/01/17

Finally

we found the blind man.







All casts are in the row.
Also all locations we decided.
5 days before the start of shooting.
A lot of things happen,though.
So far so good.  



一難去ってまた一難って感じの日々ですが、総じて順調、なのか?
言葉も不自由な海外で映画作りをするんやからちょっとやそっとの事じゃ凹まれへんなぁ。
主役のRomelがもうやりたくないとか言い出したからやれやれと思っていたが、
スタッフのWengのおかげで丸く収まった。
探し続けたBlind manも何とか見つかり、キャストがようやく揃った本日。
撮影開始まで5日前って。

そこら辺にいる赤ちゃんを借りて来てワークショップ。
毎度おなじみのNorth cemeteryで。
それにしてもBlind manが奏でる音が素晴らしすぎた。


2012.01.16

2012/01/16

South cemetery


Tomb and skyscraper.
Good contrast. 

Direc and dop are in the  other side of smoke. 




 Architecture

 The floor of someone's tomb.
Cool.


Producer and production manager go to somewhere. 

Cute madam. 

Anyway, 

 Fiesta!!




2012.01.15