2010/12/05

Tokyo

東京にいます。
外の気温はヨーロッパにいたときのほうが断然寒いが、家の中はこっちのほうが圧倒的に寒い。
特にうちの場合は基本、窓やドアを開けっ放しなので家の中にいる時もずいぶん服を着込んでいる。

あっという間に過ぎ去ったヨーロッパでの2ヶ月間。
溜まった写真や映像の整理がまだ出来ていない。
来年の年初めにでも何らかの形でみんなに見てもらえたらなと思っているので そろそろ整理を始めよう。
全ての出会った風景や人々や出来事に感謝しつつ、ひとまずこの日記は終了です。

日本に滞在しているときはこちらに日記を書いています。
気が向いたら読んでください。

ではまた、次の旅で。
ciao

23:20  5/12/2010
東京は都立大学の我が家にて

2010/11/26

Back to Tokyo


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いよいよ帰国。
終わってみれば、らっと言うまの2ヶ月間。
帰って写真や映像を見なおしながらゆっくり振り返ってみようと思う。
そしてこの旅の出来事、感じたことなどを何らかの形に出来ればと思う。

最後の夜はかつての戦友と飲んだ。
異国の地での再会は不思議な感じだった。
でも顔を見て出てくる話題はかつてと同じ人間には聞かせられない話ばかり。
やれやれ。
そして最後に一緒に行った場所で素敵な出会いもあり素晴らしいBerlin滞在となった。
滞在先を提供してくれ、色々とお世話になったカジ君には感謝以外の言葉が無い。
来月東京での再会を楽しみにすることにしよう。

そろそろ出発の時間。
Berlinはうっすら雪が積もっている。
東京はもう少し暖かいだろうか。
みんなとの再会が楽しみだ。

26/11/2010
カジ君のかつての家にて。

2010/11/23

3days in Paris


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13年も会っていない友達と再会する機会なんてそうそうない。
Céline、Clemence、Marion
彼女たちとの再会のきっかけはFacebookやった。
何気なく打ち込んだ名前から彼女たちを発見。
それから連絡を取り続け今回の再会に至った。

13年前ロンドンで会った頃はお互い18歳と青春の真っ只中やったわけやけど、Parisで再会したCélineとClemence(Marionは結婚してスイスにいる)は予想通りというか、当たり前にというかちゃんと31歳の女性になっていた。
お互いのあれやこれやをランチをしながら、街を歩きながら色々と話した。
Célineは最近仕事を辞め、インドをしばらく巡ってパリに戻ったばっかりやった。
Clemenceはマルセイユで学生をしている。
周りの学生がみんな若くてついて行けないこともあるとか、16人のクラスには2人しか男の子がいないとか、身振り手振りを交えて話してくれた。
2人とも仕事はしてないわけで、周りにもそんな友達はいるみたいやけど、変なあせりや将来に対する不安だとかは感じられず、「だって自分の人生だもの。好きなことをしなくちゃね」という気概というか心意気というかそんなモノが自然と身に付いてる感じで素敵やった。

Parisに来た目的の一つであるParis Photo 2010
世界各地からギャラリーが集まって開催されるこのイベントは何人かのフォトグラファーの友達に是非行って来いと勧められていた。
会場はルーブルの地下で結構広いスペースだが思ったよりもたくさんの人がいた。
3時間ほどかけて会場を回るとすっかり疲れてしまった。
良いなと思う写真も幾つかあったがそれよりも写真に囲まれて、写真が好きな人に囲まれている空間に身を置いてることが嬉しかった。
日本人の写真も結構あり細江英公、高梨豊、森山大道、アラーキーなど、大御所というかそういった方々が人気があるようで若い日本人の作品もあったが数は少なかった。
今年は2年に一回行われるパリ写真月間の年でもあり街中のギャラリーで写真展が行われていた。
4ヶ所ほどギャラリーを回ったがどのギャラリーもお客さんが結構いて写真の人気というか関心の高さが伺え日本と比べてとても羨ましくなった。

友達のヨーコが働く花屋に突然顔を出すと彼女はカウンターの向こうでちょっと驚きながら笑顔で迎えてくれた。
小さいながらも雰囲気のいいお店。
ほ〜、こんなええ感じのとこで働いとんかいな。と一人感心。
仕事終わりを待ちバーへ。
地元の人達で埋め尽くされた中でカウンターに立ちワインを飲む。
ワイワイガヤガヤ楽しそうに酒を呑む人たちにまぎれて仕事の話や恋の話をした。
途中隣で飲むおじさんに話しかけられたがヨーコがフランス語でペラペラと会話をするのを見ていて嬉しくなった。
う〜ん、立派やなぁ。
ヨーコとは次の日も会う約束をしてバーを後にした。

その後は泊めてもらった三上と一緒に"le Social club"に遊びに行った。
飲んで踊ってParisの夜を満喫した。
踊り過ぎて汗だくになって水をたらふく飲んですっかり酒は抜けてしまった。
クラブから出ると雨が降っていたがタクシーが捕まらず結局歩いて帰った。
男2人、雨に打たれながら歩くParisの夜も悪くないなと思った。

3日間のParis滞在。
撮影もなくリラックスして過ごしたこの3日間は気持ちいい毎日やった。
2日目に久しぶりに見た青空がとても印象に残っている。
冬を迎えるParisにさす日差しが華やかな街をキリっと引き締めていた。

Céline、Clemenceの2人と東京での再会を誓い、三上とは次はロンドンで会おうと言って別れた。
ヨーコにOrly空港まで見送ってもらう。
飛行機を待つ間、彼女の撮った写真を見る。
可愛くてどこか切ないその写真が彼女の働くお店に飾られるのを想像したりした。
写真にあふれたParisの最後を飾るのにピッタリの写真やった。

そして今はまたBerlin。
今週末にはもう日本。
帰りたいような帰りたくないような、不安定な気持ちにさせる雨が降っている。

22/11/2010
Berlinの前のカジ君ちにて

2010/11/19

Praha


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今日も朝から雨やった。
雨男ですから。
センターでカズミと待ち合わせて街を撮影。
途中、アンティークショップでお土産などを買う。

プラハに来て一番感動したのは街の美しさや、ビールの美味さではなく、カズミと彼のダビさんによるおもてなし。
なんやろね。
このあたたかさ。
友達とは言えなかなかできんよ。
ほんま、嬉しかった。

ウチの親父や親戚にしてもそうやけど、昔の人(ま、昔の人ってほどの歳じゃないけど)の来客に対するおもてなしの仕方ってちゃんとしてるな〜と思う。
めっちゃ美味いもの食べさせるし。
ええ布団用意してくれるし。
でも同い年くらいでその感じの人はなかなかおらんかってんけど、今回のプラハ滞在はカズミのおかげでホンマに良いものとなった。
また来ようと思う。
行きたいとこもあるしね。
カズミ、ダビさん、ホンマありがとう。

そして今はParisにいる。
モンパルナスのマンション。
三上の滞在先にお邪魔。
Parisも雨。
明日はCelineと13年ぶり?の再会。
楽しみや。

28:40 18/11/2010
Paris, Montparnasseのマンションにて

2010/11/18

Plague


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Pragueは今日もあいにくの天気だった。
しかし朝から撮影。
旧市街やカレル橋、プラハ城などを撮った。
丘の上からの俯瞰は霧がかかっていたので明日また再挑戦。
街を撮る時の悩みの種が、古い建物が残り、キレイな街並みが続いているのに、駐車している車が多過ぎて撮ってもあまり良く映らないという事。
ホンマ寿司詰め状態で止まってる。
どうにかならんかなぁ。

夕方からはレストランで撮影。
カズミと彼のデヴィさんのおかげでスムーズに撮影が出来た。ありがとう。
そしてカズミが家に帰った後デヴィさんと2人でサウナへ。
こっちのサウナは男女一緒に入る。
混浴ってやつやね。
今日行った場所はプールもあって(プールは水着着用)ウォータースライダーとかでさんざんはしゃいだ。

家に帰るとカズミがおでんを作ってくれ ていた。
久々の日本食。
ごちそうさまでした。

24:25 17/11/2010

2010/11/17

Berlin - Prague


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午前6:36発の電車でBerlinからPragueに向かう。
約5時間の電車の旅。
外は雨。

Berlinには一昨日戻ってきた。
1ヶ月と10日間の北欧の旅で、車の走行距離は1万キロを超えていた。
ドイツに入ると道の脇から電信柱が無くなり、白樺の木が林立する事も無く、空がとても広くなった。
朝降っていた雨もあがり、太陽が顔を出すと、空は一層の広がりを感じさせた。
僕は北欧での様々な出来事を思い返しながらひとり、車を走らせていた。

Berlinに着いたのはお昼過ぎだった。
ひと月ぶりに見るカジ君は左手の親指と薬指を骨折していた。
ただいまを告げて荷物を部屋に運ぶ。
天気が良くて暖かくて、夕焼けがキレイな日だった。

夜、昔一緒に働いていたシッシーと再会した。
カジ君と3人でドイツ料理のお店へ。
お互い何をしているかや、これからの事などを話した。
久しぶりに誰かと過ごす夜は暖かかった。
夜風が気持ち良かったので、カジ君と歩いて帰った。

昨日は朝からカジ君の引越しのお手伝い。
誰かの引越しを手伝うのは何年かぶりで、それがBerlinっていうのが不思議な感じだった。
カジ君の次の家は5階で、エレベーターが無かったので、スゴく疲れた。
途中、カジ君の友達の馬場さんが手伝いに来てくれて、そしたらあっという間に作業が終わった。

その後レンタカー屋に車を返しに行った。
長旅を共にしたVITOとのお別れはあっさりしたものだった。
フロントガラスを割られた時の保険の話などは本社の担当者と電話でやりとりをする事になった。

カジ君、馬場さんと夕飯へ。
入ったイタリアンのお店は、雰囲気も料理もワインもスゴく良かった。
思いのほか飲み過ぎて、酔っ払って帰った。
そしていつの間にか眠った。

電車は国境を越えてチェコに入ったようだ。
あと約1時間。
プラハでカズミと再会だ。



プラハはあいにくの雨。
街全体が霞んでいる。
カズミとの無事の再会を果たし、撮影するレストランを探しに行く。
彼のデビさんが色々知り合いなどに当たってくれ一件の感じのいいお店を見つける事ができた。
そこで明日撮影することとなった。
明日も天気は良くないらしい。
せめて雨さえ降らなければと願うばかりである。

16/11/2010
Pragueのカズミん家にて

2010/11/11

Stockholm


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フェリーから降りるとそこはStockholmだった。
朝7時前。
空はまだ暗い。
フィンランドを出た時のセンチメントタルな気分はすっかり何処かへ消え失せていた。

街の中心の方へ車を走らせマクドを探す。
もちろんネットに繋ぐ為。
確認したいメールが届いておりひと安心。

飛ぶ為に郊外へ向かおうと車を走らせる。
空が白んできた。
朝日が昇り、オレンジ色に染められ、目を覚ました街の美しさに息を呑む。
いつ頃建てられたのだろうか、古い建物が織り成す風景は壮観と言うしか無い。
様々な言葉で形容されてきた北欧のいくつかの街の中で文句無く1番美しい。
街を走るだけで心が踊る。
夕方帰ってくるのが楽しみ。

それにしてもストックホルムは寒い。
ヘルシンキより若干南にあるのにヘルシンキより寒い。
霜が凍って立っている。
その凍った霜が何もかもを覆い、何気ない風景までとてもキレイに見える。

中心街から東へ1時間程度車を走らせ、テイクオフに良い場所を見つける。
土地の持ち主が英語が分からなかったので、ビデオを見せると飛んでも良いと言ってくれた。
ありがとうございます。

いつも通りナオヒロからフライト。
風はほぼ無風。
テイクオフし、舞い上がったナオヒロは、雲一つない青空に気持ち良さそうに消えていった。
高い空に飛行機が雲を引いている。

フライトから帰ってくると、ナオヒロは良いのが撮れたらしく満足げ。
どんな景色を見てきたんやろ。
次は僕の番。
風があまり無かったが素直にテイクオフ。。
高度をあげると海に浮かぶ島々が見えてきた。
お~!わったわんだふぉーわー。
遠く島影はどこまでも続いている。
その小さな島々の間を縫うように進む船の波紋が穏やかな海に広がる。
キラキラと輝く水面。
ええなぁ。
久々のフライトは穏やかで非常に気持ちよかった。


街の中心街へ戻り撮影予定のお店を巡る。
1店舗目(Pontus by the sea)は休みでもう1店舗はなんと店が無くなっていた。
Stockholmにはあまり滞在しない予定なので少し焦る。
1店舗目のお店の系列店があることを思い出しそっち(Pontus)へ向かう。
受付の女の子に事情を話すとマネージャーらしき人を呼んでくれた。
彼女に撮影の内容など説明すると、この店より別の店の方がいいからとSture Hofという店を紹介された。
お礼を述べ早速向かうと、マネージャーがいないので明日電話してくれと言われた。
でも何とかなりそうな感じでちょっと安心。

今日は久しぶりに飛べたし、街も綺麗だしホテルもいい感じだし、Stockholmはいい所だ。
明日は撮影。
晴れると良いな。


08/11/2010
StockholmのYouth Hostelにて

2010/11/09

Goodbye Finland


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Stockholm行きのフェリーの中です。
Can't take my eyes off youが流れています。

朝起きると晴天。
こりゃ今日は飛べそうや。
朝食はラーメン。
もちろん買い貯めた出前一丁。
美味。
今夜フィンランドを出る事に決め、フェリーのTallink - Silja Line(タリンク-シリヤライン)を予約。
Turku-Stockholmの夜間、2人+車で90ユーロチョット。
安いね。
10時間程の船旅。

宿を出て飛びに行く。
昨日飛べなかったNuuksio National Park近くへ。
昨日よりはいい風。
土地の持ち主らしき人に話をしに行く。
どうやら最近小さなクリスマスツリーを植えたらしい。
そら、踏んだら問題やね。
はい、諦めます。
で、またしばらく彷徨う。
しかし今日も風が強いなぁ。
いくつかいい場所をみつけるもののやっぱり風が悪いから諦める。
結局FinlandではNo Flight。
う〜ん悔しいね。
でも、また来ますから。
その時散々飛びますから。

Stockholm行きのフェリーに乗るためTurkuへ。
道中の天気がなんじゃこりゃ、やった。
晴れてたと思うといきなり吹雪。
先はどす黒い雲。
でも右を見ると吹雪の向こうに青空。
左の方もポッカリ雲が口開けとるやん。
吹雪を抜けるとまたええ天気。
低い雲の間から太陽の光。
おいおいどないなっとんねん。

フェリー乗り場で待っていいるとバカでかいフェリー登場。
おお〜。
車が何台も何台も出てくる。
トラックも、いっぱいいっぱい出てくる。
外に出てフェリーを撮影していると係のお姉ちゃんにめっちゃ怒られた。
そんな青筋立てて怒らんでもええやないねんばってん。

フェエリー乗船。

しかし船旅は哀愁を誘うもんですね。
特に夜の船旅は。
陸地が遠くなるに連れ刹那さがつもるわぁ。
今まで国境を越えるのは車でやったから、ドイツからデンマークにしても、デンマークからノルウェーにしても次の国に対する期待がいっぱいでセンチメンタルなんて全然やってこなかった。
でも船旅は違う。
ちょっと!涙でそうやんかっ。

タングステンの赤いライト。
低い雲が染められてる。
カモメも。
あ、星がでてる。
フェリーは暗闇の中へまっしぐら。
デッキは風が強い。

サヨナラフィンランド。
いつかまた。

25:30 7/11/2010
Tallink - Silja Lineの船内にて

SALSA NIGHT


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土曜日
朝から飛ぶ場所を求めてドライブ。
なかなか良い場所が見つからん。
Nuuksio National Park 近くに飛べそうな場所を見つけるが、風が悪くて諦める。
次に向かったEspoo郊外で良い場所を見つけ、早速トライ。
ナオヒロが飛ぶが10分程で降りてくる。
風が悪くて飛んでられないとのこと。
下から見てても結構揺れてたもんね。
で、日曜日に賭ける事にして宿へ戻る。
この旅初の連泊!
わ〜い。
午後6時前に宿を出てTim君の開催するSalsaイベントへ。
機材を運び撮影の準備。
若いコ多いね。
何組かのダンスチームが踊った後、男女のペアがたて続けに踊る。
踊る踊る。
なかなか面白い。
Salsaを踊る人をこんなにいっぱい間近で見る事なんてそうそう無いもんね。
楽しかった〜。
一旦ホテルへ戻りデータをDVDに焼いてから再び会場へ。
イッツパーティータイム。
そりゃはしゃぐしか無いっしょ。
。。。
。。。

あれ?
みんなめちゃSalsa踊ってますやん。
お、自分の踊りスゴイな。
わ、自分もええ腰の動き。
ほ〜、クルクルクルクルよぅ回るね。
あ、自分また違う女の子と踊って。モテるな〜。
。。。
。。。

Salsaが踊れな居場所がねぇ。

ってコトで日本に帰ったらダンススクールに通ってSalsa覚えよ〜。
うん、そうしよ〜。

てな感じで夜もだいぶ更けてきましたんで、今夜はこれにて、ドロン。

2010/11/07

Helshinki


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金曜日。
とある番組の為の撮影。
朝からスオメンリンナの要塞へ。
全然期待していなかったが、すごい良い場所だった。
天気も良かったしね。
市内に戻り街並みを撮る。
トラムが走っててええ感じやね。
ひと通り撮影を終わらしホテルへ。
ホテルに泊まるのは4日ぶり。
嬉しいなぁ。
シャワーを浴び、洗濯、データの整理などをしていると出かける時間。
中心街にあるレストランへ向かう。
金曜の夜とあって街は賑やか。
早速店内で料理やお酒の撮影。
お店がとても協力的で何もかもがスムーズに進む。
撮影後は作り直してくれたお料理を頂く。
お酒も出してくれるし最高。
しかし、この料理どれも美味い。
こんなええもん食べられるなんて幸せや。
お店の人にお礼を言ってホテルへ戻る。
荷物を置いて、もう一度中心街へ。
一件のクラブ?に入りひと時を過ごすが何事も無くホテルへトンボ帰り。
あれ?
そして寝る。
明日こそは飛びに行こう。

To Helsinki


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木曜日。
飛ぶ場所を探しながら移動するも天気が悪くて飛べない。
仕方なく車を南へ進める。
で、ヘルシンキ到着。
シベリウス公園やウスペンスキー寺院を撮影した後、夕食。
海辺の公園の片隅で。
何かやたら車が通るなぁ。
みんな訝しげ。
そらそうか。

食後、ナオヒロの高校時代の友達に会いに行った。
その友達、ティム君はヘルシンキでダンススクールをやっている。
生徒は150人やって。
スゴイね。
で、話しているうちに土曜日にあるティム君のダンススクールのイベントを撮影する事に。
たのしみやなぁ。

2010/11/03

Rvaniemi -Day02-


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車を修理に出して町のカフェで朝ごはん。
ここもネット繋がるやん。
しかしこのカフェ、赤ちゃん連れのお母さんのたまり場っ。

車が直るまでの時間、町を観光。
まずはArktikumへ。
北極圏のことやRovaniemiに関することをちょっとお勉強。
ほうほう。
サーメ人の服めちゃかっこええ〜。

そしてランチを取ろうと町のセンターへ向かうと、キョウコさん&鈴木さんにバッタリ遭遇。
2人も今からArktikumへ行くとのこと。
後ほどオフィスで昨日撮ったオーロラを見せますね、と言い別れる。

昼食の後はAaltの建築巡り。
劇場と図書館。
図書館は前来たときにも入ってええとこやなぁと思っていた。
今回再び訪れて、やっぱりここ、好きですね。

キョウコさんから連絡が入りオフィスへ。
昨日の成果をお披露目。
僕らが無事オーロラを撮影できたことを2人も喜んでくれた。
えかったえかった。

そして今度こそお別れ。
でもまた来ますさかいその時はまたよろしゅう御頼申します。
収穫多き、そして居心地良きRovaniemi滞在でした。

その後車をピックアップ。
キレなってる。
前見える。
ミラーも。
よしほんならいっちょ南に向かいますかな。

てなわけで今夜はOuluという町の近くで車中泊。
明日は久々のフライトの予定。
晴れておくんなまし。

25:24 2/11/2010
Oulu近くのキャンプ場にて

Rovaniemi


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11月1日。
朝起きるとそこはサンタ村。
男2人で颯爽とブラつく。
ロマンチック0%
僕ら以外に日本人の団体が2組ほど。
1つは若いの。もう1つは若くないの。
ロマンス0%

お土産などをちょっと買い、サンタ村を後にした。

それから車を直しにメルセ〜デ〜スの車屋さんへ。
行って話をするがどうやら連絡が来てなかったらしい。
どないなっとんね〜ん。
なんだかんだで、明日の朝8時に車を持って来いとのこと。
そしたら16時にはできるとのこと。
お金は僕らが払ってベルリンで返してもらえとのこと。
はい。わかりました。
では今日のところは、ほな、さいなら。

そして2年前に撮影でお世話になったキョウコさんに連絡。
住所を聞いて向かう。
見覚えのある通り。
オフィスの前にキョウコさん。
お久しぶりです。
あの時はホンマにお世話になりました。

僕、ナオヒロ、キョウコさん、そして3日前にRovaniemiに来てキョウコさんの仕事を手伝っている鈴木さん。
の4人でレストランへ。
これまた見覚えのある。。。
そう、そう。前回来たときに初日の夜ここで食べたんや。
お料理はキョウコさんにお任せ。
残念ながらトナカイの肉は無いとの事でサーモンを注文。
もちろんビールも。
で、カンパ~イ。
懐かしい話や今回の旅の話、フィンランドの事、ラップランドの事、オーロラの事、身の上話、などなどなど。
話題は尽きず時間が過ぎる。
キョウコさんはこちらでツアーのコーディネートなどの仕事をしている。
普段は撮影のコーディネートは受けないらしいが2年前の仕事は何故か受けてしまったらしい。
ありがとうございました。
おかげさまで良い撮影ができました。
あなたがいなかったらホンマに。。。

楽しい時間はらっと言う間。
三度の再会を誓いサヨウナラ。
そして僕らはオーロラ撮影へ向かった。
キョウコさんに曰く、今夜はいい天気。
でも、、、曇ってます。

Rovaniemiから少し北上。
撮影にいい場所を探す。
相変わらず度肝を抜かれるほど美しい夕焼け。
どないなっとんねん。

そして発見。
オーロラ撮るの、ここええやん。
県道の脇に車を止める。
ってか、いつの間にかめっちゃ晴れてる〜。
今日は出るかな?オーロラちゃん。
彼女を待つ間、まずは星空の撮影。
天の川もはっきり見える。
流れ星もいっぱい流れる。
人工衛生がゆっくり動いている。
これで出んかったらもう。。。

夕飯作ったりなんだかんだで10時頃。
あ〜、あっちに町の灯がみえる、、、
あれ?あんな所に町あったっけ?
ってか、
でた〜。
オーロラ、オーロラ。
待ってましたよオーロラちゃん。
カメラ移動して、露出合わせてはい、チーズ。

結局夜中の2時頃まで撮影は続いた。
今までの2回のオーロラは偶然現れたのを撮ったので、
今回、待って狙って撮れたのはずいぶん達成感があった。
欲をいえばもうちょっと大きいのが見たかったけど。

それにしても車のフロントガラスが割られていなかったら今日の朝のうちにRovaniemiを出発していたし、
車屋さんに話がちゃんと通っていたら、これまた今日中に修理が終わって夕方にはRovaniemiを出ていた。
そう考えるとフロントガラスが割られたから、車屋に話が通ってなかったからこそ今回のオーロラの撮影ができたわけやね。
う〜ん。
そーゆーことってあるんやね。
何が良くて何が悪いかなんて、すべて終わってみないと分からんもんですな。
凶とでて、凶と終わるは今日のこと
なんて思いつつ、11月最初の日が終わっちゃいましたとさ。
おしまい。

2010/11/01

Tragedy, Kiruna


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10月最期の日を迎え、ヨーロッパでは夏時間が終了した。
車の走行距離は6500kmを超え、旅も折り返しを過ぎた。
今までずっと北上してきた僕らの旅も、とうとう南下することになる。
そんな一日が、何とも衝撃的な出来事で幕を開けた。

今日はいつもより早めに宿を出ようと9時前にチェックアウト。
外に出ると昨夜降り積もった雪が太陽に照らされてこれでもかというほど輝いている。
空は青空。
いい天気。

荷物を積んで助手席のドアを開ける。
屋根に積もった雪が中に入らないように、そっと。
あ、ちょっと入ってもたぁ。
と思ったら、中には思いの外大量の、、、雪?

なんだこれっ!

目を丸くして叫ぶナオヒロ。
彼の声に驚きつつフロントガラスを見ると、、、

ええ〜〜〜っっ!!

なんとフロントガラスが割れている。

あ〜雪の重みで。
昨日スゴイ降ったもんな。
雪の力ってスゴいね〜って、ちゃうちゃう。
これ完全に誰かに割られてるやん。
ドラマでしか見たことない感じになってるし。
蜘蛛の巣みたいに。
ほら、触ったらパラパラってがらすが落ちる〜。
うわ〜サイドミラー(右)も。

こりゃいかんぞ。
あきませんぞっ。
と思いつつも意外と冷静。
だって、割られたもんはしゃあないもんなぁ。
自分らが事故ったわけちゃうし。

早速、警察とEUROP CARに連絡。
レンタカーの保険のために警察のレポートが必要と言われ警察署に。
行ってみたが誰もいない。
インターホン押すが誰も出ない。
いい天気〜。

警察署に電話をすると、今呼ぶから待ってろと。
車の中でポテチを食ってるとパトカー登場。
事情を話すと丁寧な対応。
レポートの番号を渡され、はい、ご苦労さん。
で、次は修理のため車屋さんにレッツゴー。

僕らの車はメルセ~デ~ス。
でもKirunaにメルセ~デ~スは無いからVolvoの修理工場に案内される。
作業員は昼食のため外出中とのことで、僕らも車の中でパンを食いつつ待ってると、
あ、帰ってきた。帰ってきた。

いや〜こうこうこ〜ゆ〜わけなんですよ。
困っちゃいましたよ〜。

そうかそうか。でも、ここにはそのサイズのフロントガラスは無いな。
だからここじゃ無理だ。お前らこの後どこ行くんだ?

FinlandのRovaniemiだよ

OK。ちょっと待て。

で、電話。

電話後
Rovaniemiに行けば修理ができる。
向こうのやつに言っといてやるからRovaniemiへ向かえばいいじゃん。
明日直せばいいじゃん。

お〜、サンキューサンキュー。
でも、修理に何日かかるの?
時間がかかるなら車を変えてもらいたいんだけど?
RovaniemiにはEUROP CARあるみたいだし。。。
どんくらいかかるの?

フッ、こんなの2時間で終わるよ。

うっそ〜ん。すごいね。そっこうじゃ〜ん。
わかった。じゃ、僕らはRovaniemiに向かいますんで、このへんでひとまず。

ってなわけでなんだかんだで予定どおりRovaniemi向かうことに。
Kirunaの街をちょっと撮影して、フロントガラスにガムテープ貼って、はい出発。
しかしこれ、Rovaniemiまでもつんかな?

窓を過ぎる雪景色。
背の高い木々も頭まですっかり雪に覆われている。
太陽は低い。
白い世界。
ずっと見ていたい。
割られたフロントガラスのせいで全く前が見えない助手席の僕は、横の窓から木々の間をキラキラと通り抜ける太陽を見ていた。

うわ〜なんだあれ。

ナオヒロが叫ぶので身を乗り出して前を見ると、空が見たこともない美しさでグラデーションを作っていた。
う〜ん。美しい以外の言葉が見つからんわ。

車はどんどん南へ向かう。
道路脇の雪がどんどん減っていく。
寒くて寒く、ても〜ええわっって思っていたあの風景が、どんどん愛しくなる。
あ〜なんかさみしいなぁ。
雪、恋しいなぁ。

そしてこの旅5カ国目、Finland上陸。
天気悪いなぁ。
これじゃぁ今夜もオーロラは無理みたいや。
ガックシ。

で、今は世界最北のマクドナルドでこの日記を書いている。
I'm lovin' it
人生2度目のRovaniemiは気温8℃。
暖かいやん。
明日は前回ここに来たときにすご〜くお世話になったKyokoさんと再会予定。
さ、今夜はフロントガラスの割れた車で、ぐっすりねむろ〜。

と、思って寝床を探す。
途中、後ろからパトカー。
何、何、何?
車から降りて色々説明。
だからこのフロントガラスは〜、、、
ええ、明日直すんですよ。
最後にナオヒロ飲酒チェックさせられて解放。
ご苦労様です。

で、最終的に辿り着いた先はSanta Claus Village。
サンタさん住んでますねん、ここに。
ってなわけで、今夜はサンタさんのとなりでおやすみなさ〜い。


25:39 31/10/2010
RovaniemiのSanta Claus Villageにて

2010/10/31

Goodbye Abisko


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オーロラを待ちながら寝ていたらしい。
起きたら8:30。
すっかり明るくなっている。
あ〜あ。オーロラ見れへんかった。

昨日の夜、寒すぎて思いついたペットボトル湯たんぽを再び作成。
はぁ〜。あったまるぅ〜。

そして朝ごはん。
またまた「出前一丁」
具はタマネギニンジンウインナー。
やはり美味。

外に出ると目の前の湖が凍ってる。
うわ〜こりゃいかんわ。
昨日より確実に寒い。
テントを片付け帰り道スタート。
また雪道か〜。

帰りは早かった。
らっという間。
歩いてみて分かったこと。
景色が変わらんところを歩くのはあんまり面白く無い。
山は登れば景色が変わるから面白い。
山登りが好きですね。

車で着替えランチへ。
久々のハンバーガー。
おっいし〜。
そして今日中にAbiskoから離れることに決める。
期待していたAbisko。
ここで見たかったオーロラはついに見ること叶わず、肩を落としつつ去る。
ホンマ、ここで見たかってん。
昨日は見れると思ったのにな〜。
でもまた絶対来るからなっ!

次の目的地はFinlandはRovaniemi。
サンタクロースの住む町。
2年前に撮影で行って以来。
その時お世話になった方に再会予定。
会えるかな?

Abiskoを出る。
かなり吹雪いてます。
雪が車に激突してきます。
すごい風。
道の上を雪が舞う舞う。
おもしろ〜い。
しかしこれ、昨日やったら俺らのキャンプやばかったね。
ってか、足跡消えて今日帰れんかったかも。。。

本日はKirunaの安宿にステイ。
汗いっぱいかいたからね。
シャワーが気持ちいいね。
晩ご飯は焼きそば。
白菜を手に入れ僕はご機嫌。
ええ味出しとる。
焼きそばは日清。
うん。美味い。

そして夜が更けていきます。
明日の夕方にはRovaniemiかな?

24:28 30/10/2010
KirunaのHotel Cityにて

Kungsleden


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やはり今日も僕らの出足は遅い。
どうも宿に泊まると朝ゆっくりしすぎる。
何だかんだと準備を整え、トレッキングに出発したのはお昼を過ぎてからだった。
Abisko国立公園のKungsleden(王様の散歩道)というトレイルを歩く。
あっちもこっちも雪景色で歩けど歩けどあまり代わり映えしない風景。
雪深い道を無言で進んでいると、これは何かの修行やろか?と錯覚したりする。
両肩の荷物がずいぶん重たく感じられる。
目的地まで何となくの距離しか分からないのでどれだけ歩くんやろか?と不安になる。
陽も暮れてきた。
気温も下がってきた。
足も冷えてきた。
と、思ってたところ突然の目的地到着。
あ、ここなんや。
湖のほとり。
なかなかええ場所や。

早速テントを張り着替え。
汗かいた〜。
そして晩ご飯。
今夜は「出前一丁」のカレー味。
Abiskoのスーパーにはなぜか大量の「出前一丁」が置いてあった。
人気なんか?
しっかし、美味い〜。

陽がとっぷり落ちて曇ってきたなぁと思ってたら、星が見える。
あれ?晴れてるやん!
てか最高のオーロラ日和やん。
2人期待して待つ。
テントの両側の入口を開け、寝袋に入ったまま夜を過ごす。
おい、オーロラ。
早よ出んかいっ!
だがオーロラはなかなか現れない。
ウトウトしつつ、あ〜まだかなぁ。。。

28:00 29/10/2010
Abisko Kungsleden途中の湖のほとりにて

2010/10/29

Abisko -Day02-


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朝起きると期待通りバナナがカッチカチになってた。
曇り。
結局オーロラは現れぬまま。
残念。
朝もラーメンを作る。
うまいうまい。
テントに付いた水滴は全て凍っている。
濡れたタオルもしっかり凍ってます。

テントをたたみ下山。
途中、ちょっと急な場所をマットで滑り降りる。
めっちゃ楽し〜。
何回かやる。
めっちゃ楽し〜。
下りは登りと違って早い早い。
でも何度か滑って転んで失神。
パペピプペポパポ。

車にたどり着き着替える。
何もかもがぐっしょり。
こりゃ、今夜は宿でも泊まって洗って乾かさなあかんな。

疲れたな〜なんつって、久しぶりに外でご飯。
コーヒーを何回もお替り。
ここ、ネット繋がるからええわ〜。

今夜の宿はAbiskoのユースホステル。
只今建築中。
6人部屋に僕ら2人。
他の客は1組のカップルのみ。
オフシーズンやから。

晩ご飯はパスタ。
肉団子。
スープ。
ビール。
ご馳走様でした。

明日はKungsleden(王様の散歩道)に行く予定。

22:32 28/10/2010
Abiskoのユースホステルにて

Abisko -Day01-


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アビスこの朝は遅い。
太陽が登るのを今か今かと待っていると10時を過ぎてしまった。

今日は国立公園内のオーロラステーションまで登り、そこでキャンプの予定。
テントや寝袋など準備を整え山に入った。
シーズン中ならリフトでサクッと登れるのだが今はオフシーズンでリフトはお休み。
山道を1時間半程登る。
道は思っていたより過酷で、かなりしんどい。
だが景色に励まされながら先へと進む。
降り積もった雪はとこりによりかなり深く、膝下まで埋まる。
風が雪に作る風紋がとてもキレイ。
途中、山を下るフランス人と英国人のカップルに出会った。
リフトの終点はすぐそこで、山の頂上まではあと1時間くらいとのこと。
サンキューと言葉を交わし、登ること15分くらいだろうか、リフトの終点、オーロラステーションに到着。
本当はここでテントを貼る予定だったが、せっかくなので、頂上まで行く事にした。

景色は本当に美しい。
ロフォーテンとは違い、なだらかな山々が連なっている。
そのどれもが真っ白で低い太陽に色付けられている。
空は青い。
Lapportenが堂々と佇んでいる。

ゆっくり、ゆっくりと歩みを進め、ついに頂上到着。
夕焼け。
周りは真っ白。
山々が遠く連なる。

早速頂上にテントを張る。
果たしてここで一夜過ごせますかな?
そしてオーロラは僕らの前に現れてくれますかな?

はい、夕飯。
持ってきた水が凍っている。
気温はマイナス15℃ほど。
テントの中はそれほどでもない。
ただ、息がものっすご〜白い。
今夜はラーメン。
最高にうまい。
ごちそうさまでした。

雲が出てきた。
あれ?
おーろらは?
しばし仮眠。
2時間ごとに起きて外をチェック。
まだ曇り。
そして風が強くなってくる。
テントが揺れる。
しかし、このexpedのテントは頼もしい。
この旅NO.1の買い物。
とかなんとか言ってるうちに夜は更けていく。

23:30 27/10/2010
Abisko Nuolja山頂にて

2010/10/26

Lofoten -Day06-


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朝起きると快晴。
しかし、さむっ!
フィヨルド凍ってるやん。
地面も。
石も。
木も。
草も。

風向きが悪いので朝食を取りつつしばし待機。

切り立った山々に陽の光が当たり橙色に輝く。
う、う、美しすぎる。

風向きがあっちゃこっちゃしてるが弱いので何とかなるだろうとTake offの準備。
昨日飛んでるので気がずいぶん楽。
とは言え緊張しながらのTake offはまぁまぁO.K.

エンジンを全開にしながら高度を上げる。
やがて山に遮られていた太陽の光を浴びる。
自分の影が山肌に写る。
気持ちぃー。
更に高度を上げる。
雪山の中に凍った湖。
山に近寄ると斜面を登る風を受けて高度がグンと上がる。
目の前に広がるのは見た事の無い風景。
氷河が作った山々がずっと遠くまで連なっていた。

いつまでも見ていたい景色だが、アクセルを握る指先が悲鳴をあげだしたので帰ることにする。
ゆっくり山の上を飛んでいると突然のエンジンストップ。
え〜〜〜っ。
原因は不明。
さて、高度は1500mほどか。
高度計を忘れたので分からない。
でも距離的にも問題なく帰れるだろう。

そこからはうるさいエンジン音は無しのフライト。
風を切る音だけが聞こえるのみ。
これも最高に気持ちいー。

今回飛んだ場所はホンマに最高のポイントやった。
昨日、ロフォーテン滞在を一日延ばすか悩んだが、
待って良かった。
飛んでなければ後悔していたと思う。

この後、ナオヒロが撮影フライトに出かけ、僕は一人そこらを撮影。
何もかもが凍っていてキレイ。

ナオヒロは良い撮影が出来たようで満足気に帰ってきた。

長かったLofoten滞在もこれにて終了。
そしてSwedenはAbiskoを目指し出発。
本日滞在するNarvikに向かう途中の景色がまたヤバいことになってるしー。
Abiskoの方、山が完全に真っ白気やしー。


ホテルに到着し明日からのAbiskoの天気を調べて、、、、、

ない、ない、ない、ない、ない。
最高気温-6℃、最低気温-16℃って。
ない、ない、ない、ない、ない。

さて、次はどんな景色に出会えるんやろう。

24:55 25/10/2010
Narvikの宿 Spor1にて

Lofoten -Day05-


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今日ようやく空を飛んだ。
実は3日前にもトライしたが全然あかんかった。
今日よりずいぶん条件は良かったのにあかんかった。

今日は3日前に飛べなかったのでこれで飛ばんとヤバイという気持ちと、突然現れた観客(通りすがりのドライバー)のせいで、かなりの緊張を強いられたが、何とか上手く飛ぶ事ができた。
風はほとんど無かったので不安だったが、気合で乗り切った感じ。
Take offしてすぐナオヒロから
「ナイステイクオフ。観客も喜んでました」
と無線が入り、ホッとした。

ロフォーテンの風景は上から見るとまた一層魅力的だった。
氷河が大地を削り取った爪痕がハッキリ分かる。
下からじゃ見えない山の上の湖が見えたり、雪を冠した頂上の風景に酔いしれながら、海外初フライトを楽しんだ。

ランディング後ナオヒロと握手。
そして場所を変えて飛ぼうと移動。
しばらく車で走りながら、2人で「うわ~この辺りヤバイなぁ」と言ってると、トンネルを越えてすぐの所にいかにもここから飛んで下さいと言ってるような場所を見付け、車を止めた。

そこはフィヨルドの一番奥まった場所で、山の形も綺麗やし海面にほとんど波が無くて鏡状態。

探し求めていた風景にようやく出会えた感じがした。
残り少なくなったガソリンを使い切り、燃料(ガソリンとオイルを混ぜたもの)を全て投入し、ナオヒロがまず撮影フライトに行った。
ホンマめちゃくちゃ良い場所やったから、ある程度飛んだら俺にも飛ばせてくれるかなと思ったが、奴はキッチリ燃料を全て使い切って帰って来た。
そして、
「何で?燃料作ればいいじゃん。」

いやいや、ナオヒロさん。
「だからガソリンもう無いやん」

「あ、、、ごめん」

と、いう訳で、この景色を堪能してきたナオヒロ曰く、「絶対飛んだ方が良い」(やかましわっ)との事で、予定を変更してロフォーテンにもう一日ステイする事にした。
彼の撮ってきた映像を見ると、確かに素晴らしい。
明日飛ぶのが楽しみ。

ガソリンを調達し、明日のTake offの場所で夜を過ごす。
晩御飯はパスタを作り、月が出てきたなぁ何て言ってると、反対側にはオーロラが出てた。
突然夜の撮影会が始まりそれは今もまだ続いている。
月に照らされた雪山がずいぶんと明るく美しい。
星も出てきた。

今日ようやく空を飛んで、胸につっかえてたもんがとれた感じ。
そうそう。
そもそもこれをやりに来たんですよ。
自分の不甲斐なさのせいで危うく地に足を着けたまま帰るハメになるところやった。

夜の凛とした空気に包まれながら、まだ暫く撮影会は続く。
明日は晴れてくれるだろうか。
ロフォーテン最後の日を最高のフライトで締めくれたらと思う。

22:49 24/10/2010
IngelsfjordのTake offにて

Lofoten -Day04-


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今日は朝から雨。

昨日はずいぶん早く寝た。
なのでけっこう早く目が覚めた。
が、車の屋根を打つ雨音。
だからそのまま寝続けた。
しかしそんなに寝続ける事も出来ない。
身体を起こすと朝8時。
もう一度寝た。
雨はやんだと思えばまた降りだし、
強く降ってきたかと思うとピタリとやむ。
そして虹。
綺麗な虹。
目の前から虹。
風も良くないので、移動。
行く先はHenningsvaer。
雨ですっかり雪が溶け、
車は爽快に走る。
目的地まであと橋一つ。
その手前で遭遇。
あっ!オジロワシ。
木組みの上で悠々としている。
よく見るとまだ若い。
オガソンナニシロクナイワシっ。
風を受けて佇む。
カメラを取り出しシャッターを切る。
JoJoに近付きシャッターを切る。
ナオヒロは望遠でシャッターを切る。
そのナオヒロ込みでシャッターを切る。
風が強い。
風が冷たい。
大慌てで車から降りたので、
薄着。
手が冷たい。
耳が冷たい。
だが風はどんどん強くなる。
しかし僕らはどんどんヤツに近付く。
木組みに登る。
木組みが折れる。
僕は危うく落ちかける。
オジロワシは今だ同じ場所。
いまやもう目と鼻の先。
こうなったら飛び立つ瞬間が見たい。
でも奴は動かない。
そしてある事に気付く。
ヤツの鋭い爪を眼の前にして一つの不安が頭をもたぎる。
もし襲われたらどーしよー。
僕らはゆっくり木組みを降りる。
強くて冷たい風に吹かれながら。
そしてゆっくり車に戻る。
振り返ればヤツがいた。
まだ同じ場所で風に吹かれたいた。
僕らは暖かい車内で身体を温め、
目的地へと向かった。

23/10/2010
Lofotenを走る車内にて

Lofoten -Day03-


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Lofoten3日目。
朝は宿でゆっくり過ごしていた。
晴れてはいたが雲行きが少し不安。
今回泊まった宿は安くて清潔で部屋にキッチンもあってめっちゃ気に入った。
オーナーは写真家で、チューバの演奏者。
変なの。
レセプションを兼ねたギャラリーには彼の写真が飾られていた。
キレイ。
風景や動物の写真が主で、Lofotenのオススメスポットなどを聞くことができた。
今朝からチューバ演奏のコンサートで留守にするから鍵はドアにさしたままにしとけって。
また会えたらええな。
ええ人やった。
写真家でチューバ演奏者で宿経営。
最高やな。
しかし、ノルウェーで出会う人、みんなええ人ばっか。
ノルウェー人に限らずね。
ん〜。
幸せな事や。
出会う人がみんなええ人って。

Lofoten初日、車のタイヤが前輪しかスノータイヤじゃなくて滑りまくって大変で町中でスタックしかけた時に通りすがりのドイツ人が、当たり前のように車を押してくれた。
今日の朝たまたま再会して、ありがとうをもう一度言った。
ホンマ、ありがとう。

それにしてもしかし、BerlinのEUROP CARの人、タイヤはスノーやって言ってたやん。
やのにめっちゃ滑るやん。
てか、滑りまくってるから〜〜〜〜。
そのうち事故る。

今日はLofotenの北の方を車で流しながら飛べるスポット探しをしてた。
途中、めっちゃええ感じのところがあって、その度に車を止めて撮影をした。
ええ場所でもTake Offに十分なスペースが無かったり、電線があったり(Lofoten電線多すぎ)、民家が近すぎたりでなかなかこれといった場所が見つからない。
そーこーしているうちに雨がパラつきはじめ、日も暮れてきた。
でも最終的に結構いい場所を見つける事ができたから良しとする。
明日に繋がるね。

夜は道の脇でお湯を沸かしてラーメンを作る。
ジャガイモ、ニンジン、タマネギを刻んで入れる。
あ〜。
めっちゃ美味い。
ん〜。
めっちゃ幸せ。

今日はここで車中泊。
雨が強くなってきたな〜。
今夜はちょっとあったかいから、たぶん雨は夜更け過ぎても雨のまま。
明日は晴れますように。

では、おやすみなさい。

20:20 22/10/2010
Tengelfjord近くの道端にて

2010/10/22

Lofoten


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私は今、ロフォーテン諸島に来ています。
本日の天気予報は雨,または雪でしたが、実際は晴れでした。
本当にこちらの天気予報はアテになりませんね。

こちらには昨日着きました。
フェリー乗り場で夜を過ごし、朝6時のフェリーに乗り、Bognesからロフォーテン諸島のLodingenへと7時頃辿り着きました。
こちらに来てからは見るもの全てがオエ〜っと言った感じで、全く言葉になりません。
ええ、ですからオエ〜です。

さて、ロフォーテンでの話の前に、一つ話しておきたいことがありまして。
聞いていただけます?

そう、あれは、Bodoという町から出る時でした。
私はiPhoneをいじりながら、こんな夜はどんな音楽が良いかな〜なんて考えてたんです。
E6というそこそこ大きな通りを進んでいたんですがね、意外と車も少なくて、なんかヤダな〜なんて思ってたんです。
出るんじゃないかな〜なんてね。
分かります?
あの、変な予感。

すると、運転しているナオヒロが青い顔して言うんです。
「なぁ、あの緑色のヤツって?」
とね。
私は、なんだ?と思いながら、運転席の方の窓を見やったんです。
するとね、雲が光ってるんです。
なんだあれ?と思いましてね。
でも、次の瞬間気付きました。
あれは雲じゃないって。
じゃあなんだ?
宙に浮かんでゆらゆら揺れる、あの光。
もう全身ブヮ〜っと粟が立っちゃってね。
次の瞬間2人してうわーッと叫んでました。
でた〜、とね。

そう。
オーロラです。

見ちゃったんですよ。
2人とも。
いや〜キレイでしたね〜。
幻想的と言うかなんと言うか。
ホントにゆらゆらゆれるんですね。
オーロラ。
もう嬉しくなっちゃってどうすりゃいいのか分からない感じでね。
いやぁすごかったな〜なんて、いきなりの真打ち登場に2人とも大騒ぎな夜でしたよ。

それから一夜明けてロフォーテン諸島ですよ。
世界で一番美しい場所なんて言われてみたりしてますよ。
そんなこんなでアタマがパニック状態で。
どうすりゃいいのか分からないんで、今夜もこのまま寝ようかな、なんて思ってます。
なので、話の続きはまた次回。
今夜は久々の宿泊まりなんで、あったかい布団でおやすみなさい。

オーロラの写真ビデオ


25:20 21/20/2010
Svolvaerの素敵な宿にて

Trondheim


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今夜は車中泊。
昨日はユースに泊まって快適やった。
なんと朝ご飯付きやったし。
水もお湯も調達できたし、よかったよかった。

今日はTrondheimの町をちょっと見て、食材買って、アウトドアショップを見て、ショッピングモールのH&Mでパジャマ用のズボン買って、スポーツ店でキャンプ用のマットとお皿を格安で買って、それからずっと移動やった。

途中、道路脇のキャンプ場みたいな所で夜ご飯を作った。
今夜はカレー。
ナオヒロが日本からルーを持って来てた。
超ファインプレー。
具はウインナー、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ。
ご飯は10分ゆでるだけのやつ。
ゆで時間短かったのか、ちょっとかたかった。
出来上がったカレーは最高に美味かった。

そしてまた移動。
だいぶ北に来たが、ナゼかあまり寒くない。
暖流の影響だろうか。
けっこう北に来たのに。

明日もまた移動や。

23:45 18/10/2010
78号線にて

2010/10/18

Go go route 55


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朝起きると車に薄く雪が積もっていた。
周りは雪景色で、山は真っ白。
朝日を撮影し、55号線をまずはOttaという町の方へ向かう。
走り出してすぐ、今までとは全く違う景色に2人とも言葉を無くす。
湖や川は凍り、すぐそこに見えるのは氷河だろうか。

車から降りると、全く音のない世界。

本当に静かで、キレイで、
あ、俺たち、来ちゃったね、
と、ナオヒロと2人で笑った。

走り続ける事7時間くらいだろうか。
Ottaを通過し、Trondheimに到着。
今日はこの街で一泊する。
ユースホステルに宿を取った。
まずはシャワーを浴びて、撮りためたデータを色々整理して、
パスタを作り、ビールを飲む。
夜が静かに更けていきますよ。

さて、明日はどんな風景に出会うんだろうね。

21:00 17/10/2010
Trondheimのユースにて

Kalde netter (寒い夜)


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10月16日、時刻は間もなく明日を告げようとしている。
やはり今日も予想外の展開により山の上で車中泊。
さっきまで見えていた月はすっかり雲に隠れてしまった。

さて、まずは昨日(15日)の事から。

昨日は朝から好天に恵まれ、絶好のフライト日和。
しかしながら民家が近いこともあり、フライトは朝11時目安で行うことにした。
エンジンの音がうるさいとの苦情を避けるためには仕方がない。
それまで時間があったので、一人フロム鉄道に乗ってみた。
フロムからミュールダールまでの20km、約40分x2のショートトリップ。
景色がスゴく良いのだが、散々車の車窓からの風景に見慣れているもんで、感動する程でもなかった。

FlåmからTake Offの場所、Aurland(アウルラン)に戻り早速ナオヒロのフライトの準備。
今回、予算の都合や様々な状況により、エンジンはナオヒロの一機のみ。
それを交互に使う。
エンジンのかかりが悪かったり、なんやかやとセッティングに時間がかかるが、無事終了。
まず、欧州初フライトを彼に託し、僕はカメラを構えて見守った。
風はほぼ無風。
走り出したと同時にパラが立ち上がりエンジンが唸りを上げる。
僕の前を駆け抜けると、ナオヒロの身体は地上を離れ、空へ舞い上がった。

40分程飛んでいただろうか。
帰って来た彼は開口一番、「サイコ~」と笑った。
欧州初フライトは手応え十分のよう。
早速彼の撮ってきた映像をチェックする。
さすがに上手く撮れていて、さらにFlåmの町まで行って来ている。
水に反射する太陽の光も綺麗。
さて、次は僕の番、と思ったところで一本の電話。
翌日撮影予定だったBergenのレストランからで、撮影を今晩にしてほしいとの事。
移動時間を考えると、片付けてすぐ出発しなければならない。
僕のフライトは残念ながら今回は諦めるしかなさそう。
でもこれからはチャンスがいくらでもあると思うので、ま、いっか。

Bergenに到着し、早速レストランの撮影開始。
お店の方の対応が良く、上手く撮影することができた。
撮影後、料理とビール、それにノルウェーのお酒、アクアヴィット「LINIE(リニア)」を頂いたがスゴく美味しかった。
初めてリニアを飲んだが、アルコール度数(41°)ほど強くは感じなかった。
スッキリした甘さがあって飲みやすいと思う。

その日の夜はホテルがいっぱいで、ほろ酔い加減で駐車場に止めた車の中で寝た。

今日は朝からBergenの町を少し撮影し、
昼過ぎにとうとうBergenを離れた。
なんだかんだBergenには結構滞在したし、町もずいぶん歩き、「UTE」というお気に入りのアウトドアショップも見付けた。
山の上からの眺めもいいし、Bergenが好きになった。
でも、果たしてまたいつか来ることがあるだろうか。。。

そして一路、Ottaへ。
山道を1時間ほど登りきった所で、まさかの道路封鎖。
途方に暮れる僕らの前に奇跡の車が登場。
全力で手を振って車を止め、降りて来たのは感じのいいご老人。
話を聞くと、どうやら夜間のみの封鎖との事。
ほっと胸をなでおろし、星の撮影をすることに。
それも終わり、今、日記を書いている。
さて、山道をずいぶん登ったので、周りは雪景色のようだ(暗くてよく見えないが)。
ずいぶん寒い所まで来た。
今日は少しあったかくして眠ろう。

23:50 16/10/2010
Ottaへ向かう55号線の山の上にて

2010/10/15

Orion

 
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朝、Bergenを出て、飛び場所を探しているうちに、Flåm(フロム)へ行き着いた。
鉄ちゃんには知れた、フロム鉄道の町、いや、村かな?

なかなかモーターパラグライダーのTake Offに都合の良い場所が無かったが、夕暮れが近づく頃、Flåmの隣町、Aurland(アウルラン)で、離陸できそうな場所を見つけた。
土地の持ち主にも許可をもらい、ナオヒロがテストフライトをしようとしたが、風が悪かったので無理はせず、明日、リトライする事にした。

Take Offの目の前がキャンプ場なので、今日はここで寝る。
キャンプ場の管理人が不在なので、入場することができず、駐車場の脇にテントを張る。
昨日Bergenのアウトドアショップ"UTE"で買った"exped"のテントを2人でウキウキしながら張った。
"Orion"と言う名のそのテントは、広さといい、機能といい、言う事無しの一品で、二人ともテントの中でやけにテンションが上がった。
expedは、まだ日本に正規には卸してないらしいが、見かけたら是非、手に取っていただきたい。

日が暮れる頃、空は少し曇っていたが、今は星が見える。
オリオン座も見えるだろうか・・・。

Bergen Day02


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目が覚めると11時前だった。
体調がずいぶん良くなっている。
チェックアウトの時間を過ぎてからホテルのキッチンで昼飯を作り、パスタ、スープ、パン、野菜ジュースといったずいぶん豪華な食事をいただいた。
病み上がりにはもってこいのメニューだった。
それから少し撮影をし、明日からの予定を立て、いろいろリサーチや撮ったデータの整理などをして今日一日は終わった。

夕方、Bergenのアウトドアショップを2件回ったが、どちらの店員もすごく感じが良かった。
丁寧な説明と真摯な態度。
話しているだけで伝わってくる、外へ出る者への愛情。
またこの店に来たいと思ったし、何処かで出会えればとも思った。
まだ行った事のない場所で。

今、外は雨が降っている。
1年のうち300日は雨と言われるこの場所ではいつもの事だろう。
今日は一日中曇りで途中霧雨が降ったりしていた。
明日はどうだろうか。
朝からハダンゲルフィヨルドに向かう予定なのだが。

旅が始まって2週間。
まだ空を飛んでいない。
そろそろ飛びたい衝動を抑えきれなくなってきた。
エンジンも出番を待っているだろう。
パラも広げてくれと叫んでいるはずだ。
彼らを解放してあげなければ。
そして自分の心も。

今、風はおだやかに吹いている。

14/10/2010

2010/10/13

Bergen Day01


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今、Preikestolen近くの岩の上。
買ったばかりのYetiの寝袋に包まれてこれを書いている。
日本で買い込んだホッカイロも大活躍中だ。

Osloからプレケストーレンまで、途中、撮影や休憩を挟みつつ、着いたのはお昼の1時頃だった。
プレケストーレンに近づくにつれ、景色が良くなって行くので、その度に車を停めて撮影するもんだから、なかなか先に進まず、到着までにずいぶん時間がかかってしまった。

駐車場に車を止め、1時間半程山道を進む。
すれ違う人の中に、赤ちゃんを背負っている人や犬を連れている人がすごく多い。
やがて大きな岩が多くなり、目の前 に断崖絶壁が現れた。
Preikestolen。


と、書いた所で眠りに落ちてしまったよーだ。
今はBergenのホテルにいる。
今もかなり眠い。

プレケストーレンで見た夕焼けは、それはそれは、とてもとても、ひじょーにひじょーに美しく、
心までまっかっかに染めあげられてしまった。
雲海の中に沈む夕日を見たのは初めてだった。
沈んだ後に、雲海よりも高い位置にある雲が染まっていく様子をただじっと見ていた。

夜は星の撮影をしたのだが、おかげで風邪をひいてしまった。
朝,山を下る時、Preikestolenには誰もいなかった。

駐車場の脇のホテルでシャワーを浴び、ご飯を食べて、Bergenへ向けて出発した。
2人とも完全に体調を崩し交代で夜通し運転した。

Bergenでは1日撮影をして過ごした。
ブリッゲンや魚市場。
ケーブルカーの頂上駅の展望台から、夕暮れ時のBergenの街並を眺めたりした。

明日の予定はまだ未定。
とにかく、もう寝ようと思う。

When I Wish upon a Star


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プレケストーレンに向う途中で星の撮影をしている。
天の川がはっきり見え、空を埋め尽くす程の星が輝いている。
琴座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイル。
昔教科書で習った星々を、空を見上げて探す。
iPhoneの星座表と照らし合わせながら、お、あれがペガサス座か。
とか、
あの五角形みたいなんがぎょしゃ座か。
え?「ぎょしゃ」って何?
とかやってると、星座表なんて無くても星の名前が分かったら良いなと思う。
神話の世界のお話を夜空を見上げて話せたら、
めっちゃ素敵やん?

こんなに星に囲まれて育ったら、もっと星の名前を覚えたかもしれんなと思うと、もし自分に子供ができたら、星のキレイな所で育てたいと思った。

子供と夜空を見上げながら、

おとん、あれ何座?

お、あれか 。あれは「ぎょしゃ座」言うやつや。
ん?
ははは、それは餃子。お前王将好っきゃなぁ。
おぉ?
それは業者。何でそんな単語知ってんねん。お前いくつや?
丸紅ってそれ商社や。だからお前いくつやねん。何で丸紅知ってんねん。

とかって、ええ感じやん。

そんな事言ってるうちに

ほら~、2人とも、もぅご飯さめちゃうよ~

ってフライパンマザー。
そーゆーの、ホンマ素敵やん?

あまりにも星の多すぎる夜空を見上げてると、そんなロマンティックな妄想にひたってしまいます。
時刻は午前0時半。
星がチラホラ流れとります。
妄想が実現するように、ひとつお願いしてみよ。

Oslo Day2


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今日はOsloをちょっとブラブラした。
まずは王宮を散歩。
観光客よりも地元の人が多い感じがした。
ベビーカーに毛布をかぶせて歩いているお母さんがいたので、
寝てるの?
と聞くと、
そう、ようやくね。
と、微笑った。
平和な時間だね。
と言うと。
ちょっとだけだけどね。
と苦笑った。

サヨナラと言った後、少し幸せを分けてもらえた気がした。

国立美術館でムンクを見て、現代美術館でよく分からない作品の数々を鑑賞すると、パーキングから車を出す時間になった。

そして車でOslo在住のナオヒロの友達の家へ向かった。

ヨウヘイ君はジャーナリストで、2児の父。
彼女とは結婚せずに子供を育てている。
ノルウェーではそれはよくある事らしく、籍を入れた夫婦と何ら代わり無く生活している。
もちろん育児休暇もちゃんとある。
とても良い。

ミエとマーティン。
2人の子供はメチャクチャ可愛くて、何枚も写真を撮ってしまった。
マーティンと彼女の体調が優れないので、長いはせずにおいとました。

次は日本で会えたらなと思った。

そしていよいよフィヨルドへ向う。
まずは、Lysefjord(リーセフィヨルド)、Preikestolen(プレケストーレン)へ。

2010/10/09

Copenhagen - Oslo

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NorwayはOsloのとあるホテル。
この旅始まって初のホテル泊。
昨日はCopemhagenにてレストランの撮影。
店のオーナーがスゴくいい人で救われた。
フレスケスタイ(Flaeskesteg)とフリッカデーラ(Frikadeller)を食べたが非常に美味しかった。
カールスバーグも美味しかった。
御馳走様でした。
本当に。

Copenhagenは昨日、1日中雨で街の撮影が出来なかった。
なので11月半ばに戻って来た時、撮ることにした。
夜中、CopenhagenからOsloに向けて出発。
休憩や朝焼けの撮影もしながら、Osloに着いたのは9時過ぎだった。
今日会う約束をしていたNorwayのパラグライダー協会の人に会いに行くが、不在。
月曜日まで来ないとの事。
何でやねん。
今日の15時までに来いってメールよこしたがな。
電話で話をし、聞きたかったパラグライダーに関する情報を得た。

その後、街のカフェにて昼食をとり、ホテルを予約。
チェックインまでの時間、相方のナオヒロが青春時代を過ごした家へと向かう。
彼は親の仕事の関係で中2〜高2までの間ノルウェーで生活していた。
その場所が今どうなっているのか見に行きたいという。

目的地が近づくにつれ、少々の緊張感が車内に漂い始める。
何か変な汗かいてきた。
と、やや興奮気味なナオヒロ。

その場所はOsloの中心地からほど近い閑静な住宅街にあった。
木々が色づき始め、とても奇麗。
雨上がりがとても似合う。

駐車場に車を止め、家の方へ。
かつての自分の足跡をたどるように思い出の場所を歩くナオヒロ。
15年ほど前の確かにあったその土地での様々な出来事。
その一つ一つを思い出しながらカメラのシャッターを切る。
言葉にできない不思議な感情が彼の中でわき上がっているのを感じる。

思い出は彼のもの。
それは完全に彼だけのもの。
全くもって僕とは無関係な事。
でも、今こうして同じ志を持ちながら旅を続ける相方の、心の奥底にある大切なものに触れるような瞬間に一緒にいると、自分もかつてこの場所に居たかのような、変な錯覚を覚える。
そんな錯覚を振払ように、ただ彼の事を撮影する。

2010/10/8
Norway, Osloにて

2010/10/07

Fresh Breeze -Day02-

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過去にタイムスリップできたとして、やり直したい事があるだろうか。
僕には今のところそんな事は無い。
そりゃ今まで人に言いたくない恥ずかしい事の一つや二つや三つや四つはあるし、
あの時ああしていればなと思い出し後悔する事の五つや六つや七つや八つはある。
けっこうある。
でも、それがあるから今があるわけで、偉そうに言ってしまえば失敗もまた全て自分の糧となったわけで。
僕は今ここにいるわけで。
ドイツはビールが美味いわけで。
デンマークの道行く人は美人ばっかなわけで。
けっこう元気にやっている。

北欧に撮影に行こうと決めた時に最初に持ち上がった問題。
それがどうやってエンジンを運ぶかだった。
出来る限り部品を解体してガソリンの匂いがしないように洗浄する。
新品に交換できる部分は交換し、段ボールに詰めて航空便で運ぶ。
果たしてそれは上手くいき、余分なお金を払わされはしたけれど、何とか無事に組み上がった。
かと思ったが、ここで重大な問題が発覚した。
エンジンの部品の一部が何かのせいでひん曲がっていた。
おそらく運んでいる途中に曲がってしまったのだろうが、犯人探しをしている暇も意味もないし、
絶対に犯人は見つからない。
とにかく何とかこの曲がった部分を元に戻さなくてはならない。
で、僕らは「Fresh Breeze」へ向かう事に決めた。

地図とにらめっこしながら、あるいはガソリンスタンドの兄ちゃんに道を尋ねたりして、ようやく目的地に到着。
色んな会社の工場と言うか、倉庫というか、そんな建物が建ち並ぶ一角に「Fresh Breeze」の看板が控えめに掲げられていた。
ドアを開けると若いスタッフが対応してくれて、すぐにボスのMarkusを呼んでくれた。
事の次第を説明すると、すぐにエンジンを持って来いと言った。
「どうせ、時間がないんだろ?じゃあ、今すぐやろう。」

元イタリア代表監督のリッピに良く似た年配のBerndと2人で早速修理に取りかかる。
工場内はエンジンの完成品や部品が並んでいる。
外は広場になっていててテスト飛行を行うには十分の広さがある。
2人は真剣な目をしたかと思えばジョークで笑いって肩を叩いたり。
お互いをリスペクトしながら作業を進めていく。
そしてあっという間に終わらせる。
彼らの腕前と人柄、そしてその仕事環境に、僕らはすっかり心を奪われてしまった。

仕上げにエンジンがちゃんとかかるか試したところでまたもや問題が発覚。
キャブレターがイカレてる。

「今日の作業はここまでだ。みんな帰る時間だし、明日の朝9時にここに来てくれ。ホテルに泊まるなら、
この先にオススメのホテルがある。じゃあ、また明日。」
Markusはそう言って帰って行った。

朝,Fresh Breezeへ向かうともう作業は終わっていた。
エンジンをかけ、最後の調整。
色々な細かい部分まで直してもらい、僕らはすっかり安心してこのエンジンに身を委ねる事ができるようになった。

突然の厄介者に嫌な顔一つせず、どこまでも細かいところまで目を配ってくれた彼ら。
それは当たり前の事で、乗りかけた船じゃないけれど、一度自分たちが手を触れた物は最後まで責任を持ってやる。
それが彼らのやり方で、それこそが本当の仕事と言えるものなのだろう。
最後の最後でセルモーターのバッテリー充電機に繋ぐプラグを一瞬で作ってくれて、それにも全く驚くしか無かった。

最初に立てた予定とは大幅な遅れをだしながら旅がスタートした。
行こうと思ってた場所に辿り着かない可能性もでてきた。
エンジンがちゃんと届いていたら。
修理の必要なく始めから上手く動いててくれれば。
後悔は先に立たないものだが、次に待ち受ける出会いもまた同じ事だ。
自分たちの失敗のおかげで「Fresh Breeze」の人たちに出会えたのだと思える。
彼らとの出会いは確実にナオヒロや僕の心に大事なことを刻んでくれた。

夕暮れ時、仕事道具を片付け、サッカーボールを蹴り、犬のPauliと戯れているスタッフ達。
彼らのように素直な幸福が笑い顔から感じられる、そんな仕事を僕もしたいと思った。

ようやく始まったばかりの旅だが、出だしはとりあえず順調?です。

Fresh Breeze -Day01-

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今、ドイツはハノファー(Hannover)の外れにあるホテルの駐車場でこの日記を書いている。
車の中、運転席と完全にセパレートされた車両後部で荷物にまみれながら。
ついさっきまで外で夜空のテスト撮影をしていて、今はその映像のレンダリング中。
なぜ、こんなところにいるのか。
話は昨日まで遡る。
少し長くなるが、失敗とそれによる出会いの話。

昨日は朝から税関に出向き自分たちの荷物を引き取りに行った。
日本から送った30kgの荷物が2つ。
カウンターのおばさんと押し問答を繰り返した末、200ユーロほどTAXを払わされた。

突然現れたマリオの応戦むなしく、いわれもないお金を払わさてしまった。
ちなみにマリオは徳島県で3年過ごし、ひと月前に帰国したドイツ人。
日本から送った3年間使い続けたプレイステーションを引き取りにここへ来ていた。
「何か通訳必要であれば僕がやりましょうか?」
待合室で困惑する僕らに優しく声をかけて来た男。
それがマリオだった。

「ちょっと待ってて下さい」
そういって先に自分の荷物を引き取りに行った彼も、みっちり使い古したプレイステーションにきっちり100ユーロほど払わされていた。
「バカみたいだ。中古で買った方が安いよ。」
やれやれ、といった顔をしながらも
「また、何か困ったことがあればいつでも連絡して」
と僕らを気遣い爽やかに帰って行った。

無駄に長い時間を過ごしぐったりと疲れた体で買い出しへ。
ホームセンターや電気屋、再びキャンプ4。
すべての買い出しが終わりカジ君家に着いたのは10時前。
晩ご飯を食べ、税関で引き取った荷物を開き、エンジンを組み立てる。

ここでまたトラブル発生。
エンジンの部品が歪んでいる。
これじゃ、、、I can't fly.

途方に暮れるがどうしようもないので寝る事にした。
起きてから考えよう。
時刻は午前3時を回っていた。

目が覚め、ナオヒロと話し合い「Fresh breeze」を訪ねる事にした。
ナクコモダマル、ドイツのモーターパラグライダーメーカー。
会社の所在はHannover。


彼らの活躍と話の結論は次回まで持ち越さなければならない。
パソコンの充電がもう無くなってしまったので。
今からホテルに近づきネット回線を拝借し、この日記をアップしたいと思う。

が、無理だったので今コペンハーゲンのマクドナルドの前に駐車してネットに繋いでいる。
コペンハーゲは、良い街だ。

2010/10/05

2010/10/04

Berlin -Day 02-

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昨日は朝からレンタカーを取りに行った。
頼んでいた車がでかすぎて、レンタカーやの兄ちゃんにお前らグリズリーでも撃ちに行くのかと笑われてしまった。
そんな予定は今の所ないので、少し小さめの車に変えてもらった。

天気がよくて空気が澄んでいて空がキレイで、首都なのに東京とはずいぶん違うもんだなと思った。

カジ君が、もともと空港だった所が公園になっていてとても良い場所だと言うので、カジ君のルームメイトも連れて4人で行く事にした。
ナチスが作った空港らしく、古い建物も残っていた。
公園に入るとそこは、めーーーーーーーーーっちゃくちゃだだ広くって、すーーーーーーーーーーーごいテンションが上がった。
都会のけっこうど真ん中にこんなに無駄なスペースがあるなんてほんとにスゴいと思った。

たくさんの人が好き勝手に過ごしていて、そこにいるだけで何か幸せな気分になる。
NYのセントラルパークや、ロンドンのハイドパークや、代々木公園も良いけど、この公園は空の広さと、抜けの良さが本当に気持ちよかった。
そして凧揚げをしてる人がやたらたくさんいた。

沈んでいく夕日がこれまためちゃくちゃキレイだった。

今日は今から税関で止められているに持つをピックアップしに行き、コペンハーゲンへと向かう。

2010/10/03

Berlin -Day 01-

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目が覚めたのはお昼前だった。
カジ君が買って来てくれたコーヒー、クロワッサン、マフィンで遅い朝食をとる。
テーブル横の開け放たれた窓からはひんやり爽やかな空気が流れ込み、寝起きに心地良い。

今日はレンタカーの手配や買い出しなどをしに街に出る事にした。
家からすぐのトラムに乗ってAlexanderplatz へ。
Europcar で車を予約した後、アウトドア用品の揃う店へと向かう。
ドイツで出回るブランドの中にはまだ日本ではあまり紹介されていないものも多く、見ていて楽しかった。

遅いお昼はドイツ料理で。
ソーセージやアイスヴァイン、そしてもちろんビール。
入ったお店のオリジナルビールが非常に美味しかった。

贅沢できるのもドイツにいるうちだけ。
今のうちに美味いものをお腹にストックしておこう

2010/10/02

Arrive





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空港からカジ君の家まで電車で移動。
金土日は電車はが24時間動いているらしい。

ベルリンの環状線Prenzlauer alee駅で下車するとカジ君が迎えに来てくれた。
軽く再会の抱擁を交わし早速家へ。
駅から歩いて1、2分。中庭のあるアパートに着いた。

荷物を置いて早速バーへ。
今、ドイツではOktoberfestというお祭りがミュンヘンで行われていて、それにちなんだビールが出ているので飲む事にした。
入ったお店はすごく雰囲気のいい所で、お客の一人がバイオリンを弾いていた。

ビールがすごく美味しかった。

Departure



あまりの荷物の多さと久しぶりの長旅に、全く頭がまとまらず、いっこうに日本を出る準備が整わないまま朝をむかえた。
ベルリンとの出発前最後のスカイプは、酔っぱらったカジくんと眠たすぎて瞼が全然開かない僕とのグダグダ気味の内容に終始し、日が昇る頃に通話を終了した。

何とか必要最低限のものをバッグに押し込み、時計を見ると7時前。
リビングのソファで寝ているトモを起こし、車を出してもらった。

新宿にて旅の相方ナオヒロをピックアップし成田へ。
どんよりと曇った東京の空が少し前までの夏を完全に何処かへおしやっていた。

空港に到着しトモに軽く別れを告げ、カウンターへ向かう。
(トモ、ありがとう。寝ちゃってごめんね。)
人気の少ない空港内の中でアエロフロートのカウンターの前には長蛇の列が出来ていた。
モスクワ経由パリ行き。
みんな少し気怠そうなのは気のせいだろうか。

僕らの番になり預ける荷物の重さを量ると完全に重量オーバーだった。
自分たちの着替えなどは極力抑えたのだが、機材があるためどうやっても制限内の重さにおさえる事は不可能だった。
カウンターのおねえさんは優しくサービスしてくれたのだが、それでもいくらか超過分の金額を払うはめになった。

飛行機はほぼ定刻どおりに出発し、モスクワへ到着。
僕らはベルリン行きのフライトを待つため空港内のカフェにいる。
さっきからこの場所には全く似つかわしくないテクノミュージックがずっーと流れている。
窓の外に沈む夕日がとても奇麗だった。
フライトまではまだ1時間以上ある。
ご飯でも食べる事にしよう。