2010/10/31

Goodbye Abisko


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オーロラを待ちながら寝ていたらしい。
起きたら8:30。
すっかり明るくなっている。
あ〜あ。オーロラ見れへんかった。

昨日の夜、寒すぎて思いついたペットボトル湯たんぽを再び作成。
はぁ〜。あったまるぅ〜。

そして朝ごはん。
またまた「出前一丁」
具はタマネギニンジンウインナー。
やはり美味。

外に出ると目の前の湖が凍ってる。
うわ〜こりゃいかんわ。
昨日より確実に寒い。
テントを片付け帰り道スタート。
また雪道か〜。

帰りは早かった。
らっという間。
歩いてみて分かったこと。
景色が変わらんところを歩くのはあんまり面白く無い。
山は登れば景色が変わるから面白い。
山登りが好きですね。

車で着替えランチへ。
久々のハンバーガー。
おっいし〜。
そして今日中にAbiskoから離れることに決める。
期待していたAbisko。
ここで見たかったオーロラはついに見ること叶わず、肩を落としつつ去る。
ホンマ、ここで見たかってん。
昨日は見れると思ったのにな〜。
でもまた絶対来るからなっ!

次の目的地はFinlandはRovaniemi。
サンタクロースの住む町。
2年前に撮影で行って以来。
その時お世話になった方に再会予定。
会えるかな?

Abiskoを出る。
かなり吹雪いてます。
雪が車に激突してきます。
すごい風。
道の上を雪が舞う舞う。
おもしろ〜い。
しかしこれ、昨日やったら俺らのキャンプやばかったね。
ってか、足跡消えて今日帰れんかったかも。。。

本日はKirunaの安宿にステイ。
汗いっぱいかいたからね。
シャワーが気持ちいいね。
晩ご飯は焼きそば。
白菜を手に入れ僕はご機嫌。
ええ味出しとる。
焼きそばは日清。
うん。美味い。

そして夜が更けていきます。
明日の夕方にはRovaniemiかな?

24:28 30/10/2010
KirunaのHotel Cityにて

Kungsleden


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やはり今日も僕らの出足は遅い。
どうも宿に泊まると朝ゆっくりしすぎる。
何だかんだと準備を整え、トレッキングに出発したのはお昼を過ぎてからだった。
Abisko国立公園のKungsleden(王様の散歩道)というトレイルを歩く。
あっちもこっちも雪景色で歩けど歩けどあまり代わり映えしない風景。
雪深い道を無言で進んでいると、これは何かの修行やろか?と錯覚したりする。
両肩の荷物がずいぶん重たく感じられる。
目的地まで何となくの距離しか分からないのでどれだけ歩くんやろか?と不安になる。
陽も暮れてきた。
気温も下がってきた。
足も冷えてきた。
と、思ってたところ突然の目的地到着。
あ、ここなんや。
湖のほとり。
なかなかええ場所や。

早速テントを張り着替え。
汗かいた〜。
そして晩ご飯。
今夜は「出前一丁」のカレー味。
Abiskoのスーパーにはなぜか大量の「出前一丁」が置いてあった。
人気なんか?
しっかし、美味い〜。

陽がとっぷり落ちて曇ってきたなぁと思ってたら、星が見える。
あれ?晴れてるやん!
てか最高のオーロラ日和やん。
2人期待して待つ。
テントの両側の入口を開け、寝袋に入ったまま夜を過ごす。
おい、オーロラ。
早よ出んかいっ!
だがオーロラはなかなか現れない。
ウトウトしつつ、あ〜まだかなぁ。。。

28:00 29/10/2010
Abisko Kungsleden途中の湖のほとりにて

2010/10/29

Abisko -Day02-


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朝起きると期待通りバナナがカッチカチになってた。
曇り。
結局オーロラは現れぬまま。
残念。
朝もラーメンを作る。
うまいうまい。
テントに付いた水滴は全て凍っている。
濡れたタオルもしっかり凍ってます。

テントをたたみ下山。
途中、ちょっと急な場所をマットで滑り降りる。
めっちゃ楽し〜。
何回かやる。
めっちゃ楽し〜。
下りは登りと違って早い早い。
でも何度か滑って転んで失神。
パペピプペポパポ。

車にたどり着き着替える。
何もかもがぐっしょり。
こりゃ、今夜は宿でも泊まって洗って乾かさなあかんな。

疲れたな〜なんつって、久しぶりに外でご飯。
コーヒーを何回もお替り。
ここ、ネット繋がるからええわ〜。

今夜の宿はAbiskoのユースホステル。
只今建築中。
6人部屋に僕ら2人。
他の客は1組のカップルのみ。
オフシーズンやから。

晩ご飯はパスタ。
肉団子。
スープ。
ビール。
ご馳走様でした。

明日はKungsleden(王様の散歩道)に行く予定。

22:32 28/10/2010
Abiskoのユースホステルにて

Abisko -Day01-


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アビスこの朝は遅い。
太陽が登るのを今か今かと待っていると10時を過ぎてしまった。

今日は国立公園内のオーロラステーションまで登り、そこでキャンプの予定。
テントや寝袋など準備を整え山に入った。
シーズン中ならリフトでサクッと登れるのだが今はオフシーズンでリフトはお休み。
山道を1時間半程登る。
道は思っていたより過酷で、かなりしんどい。
だが景色に励まされながら先へと進む。
降り積もった雪はとこりによりかなり深く、膝下まで埋まる。
風が雪に作る風紋がとてもキレイ。
途中、山を下るフランス人と英国人のカップルに出会った。
リフトの終点はすぐそこで、山の頂上まではあと1時間くらいとのこと。
サンキューと言葉を交わし、登ること15分くらいだろうか、リフトの終点、オーロラステーションに到着。
本当はここでテントを貼る予定だったが、せっかくなので、頂上まで行く事にした。

景色は本当に美しい。
ロフォーテンとは違い、なだらかな山々が連なっている。
そのどれもが真っ白で低い太陽に色付けられている。
空は青い。
Lapportenが堂々と佇んでいる。

ゆっくり、ゆっくりと歩みを進め、ついに頂上到着。
夕焼け。
周りは真っ白。
山々が遠く連なる。

早速頂上にテントを張る。
果たしてここで一夜過ごせますかな?
そしてオーロラは僕らの前に現れてくれますかな?

はい、夕飯。
持ってきた水が凍っている。
気温はマイナス15℃ほど。
テントの中はそれほどでもない。
ただ、息がものっすご〜白い。
今夜はラーメン。
最高にうまい。
ごちそうさまでした。

雲が出てきた。
あれ?
おーろらは?
しばし仮眠。
2時間ごとに起きて外をチェック。
まだ曇り。
そして風が強くなってくる。
テントが揺れる。
しかし、このexpedのテントは頼もしい。
この旅NO.1の買い物。
とかなんとか言ってるうちに夜は更けていく。

23:30 27/10/2010
Abisko Nuolja山頂にて

2010/10/26

Lofoten -Day06-


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朝起きると快晴。
しかし、さむっ!
フィヨルド凍ってるやん。
地面も。
石も。
木も。
草も。

風向きが悪いので朝食を取りつつしばし待機。

切り立った山々に陽の光が当たり橙色に輝く。
う、う、美しすぎる。

風向きがあっちゃこっちゃしてるが弱いので何とかなるだろうとTake offの準備。
昨日飛んでるので気がずいぶん楽。
とは言え緊張しながらのTake offはまぁまぁO.K.

エンジンを全開にしながら高度を上げる。
やがて山に遮られていた太陽の光を浴びる。
自分の影が山肌に写る。
気持ちぃー。
更に高度を上げる。
雪山の中に凍った湖。
山に近寄ると斜面を登る風を受けて高度がグンと上がる。
目の前に広がるのは見た事の無い風景。
氷河が作った山々がずっと遠くまで連なっていた。

いつまでも見ていたい景色だが、アクセルを握る指先が悲鳴をあげだしたので帰ることにする。
ゆっくり山の上を飛んでいると突然のエンジンストップ。
え〜〜〜っ。
原因は不明。
さて、高度は1500mほどか。
高度計を忘れたので分からない。
でも距離的にも問題なく帰れるだろう。

そこからはうるさいエンジン音は無しのフライト。
風を切る音だけが聞こえるのみ。
これも最高に気持ちいー。

今回飛んだ場所はホンマに最高のポイントやった。
昨日、ロフォーテン滞在を一日延ばすか悩んだが、
待って良かった。
飛んでなければ後悔していたと思う。

この後、ナオヒロが撮影フライトに出かけ、僕は一人そこらを撮影。
何もかもが凍っていてキレイ。

ナオヒロは良い撮影が出来たようで満足気に帰ってきた。

長かったLofoten滞在もこれにて終了。
そしてSwedenはAbiskoを目指し出発。
本日滞在するNarvikに向かう途中の景色がまたヤバいことになってるしー。
Abiskoの方、山が完全に真っ白気やしー。


ホテルに到着し明日からのAbiskoの天気を調べて、、、、、

ない、ない、ない、ない、ない。
最高気温-6℃、最低気温-16℃って。
ない、ない、ない、ない、ない。

さて、次はどんな景色に出会えるんやろう。

24:55 25/10/2010
Narvikの宿 Spor1にて

Lofoten -Day05-


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今日ようやく空を飛んだ。
実は3日前にもトライしたが全然あかんかった。
今日よりずいぶん条件は良かったのにあかんかった。

今日は3日前に飛べなかったのでこれで飛ばんとヤバイという気持ちと、突然現れた観客(通りすがりのドライバー)のせいで、かなりの緊張を強いられたが、何とか上手く飛ぶ事ができた。
風はほとんど無かったので不安だったが、気合で乗り切った感じ。
Take offしてすぐナオヒロから
「ナイステイクオフ。観客も喜んでました」
と無線が入り、ホッとした。

ロフォーテンの風景は上から見るとまた一層魅力的だった。
氷河が大地を削り取った爪痕がハッキリ分かる。
下からじゃ見えない山の上の湖が見えたり、雪を冠した頂上の風景に酔いしれながら、海外初フライトを楽しんだ。

ランディング後ナオヒロと握手。
そして場所を変えて飛ぼうと移動。
しばらく車で走りながら、2人で「うわ~この辺りヤバイなぁ」と言ってると、トンネルを越えてすぐの所にいかにもここから飛んで下さいと言ってるような場所を見付け、車を止めた。

そこはフィヨルドの一番奥まった場所で、山の形も綺麗やし海面にほとんど波が無くて鏡状態。

探し求めていた風景にようやく出会えた感じがした。
残り少なくなったガソリンを使い切り、燃料(ガソリンとオイルを混ぜたもの)を全て投入し、ナオヒロがまず撮影フライトに行った。
ホンマめちゃくちゃ良い場所やったから、ある程度飛んだら俺にも飛ばせてくれるかなと思ったが、奴はキッチリ燃料を全て使い切って帰って来た。
そして、
「何で?燃料作ればいいじゃん。」

いやいや、ナオヒロさん。
「だからガソリンもう無いやん」

「あ、、、ごめん」

と、いう訳で、この景色を堪能してきたナオヒロ曰く、「絶対飛んだ方が良い」(やかましわっ)との事で、予定を変更してロフォーテンにもう一日ステイする事にした。
彼の撮ってきた映像を見ると、確かに素晴らしい。
明日飛ぶのが楽しみ。

ガソリンを調達し、明日のTake offの場所で夜を過ごす。
晩御飯はパスタを作り、月が出てきたなぁ何て言ってると、反対側にはオーロラが出てた。
突然夜の撮影会が始まりそれは今もまだ続いている。
月に照らされた雪山がずいぶんと明るく美しい。
星も出てきた。

今日ようやく空を飛んで、胸につっかえてたもんがとれた感じ。
そうそう。
そもそもこれをやりに来たんですよ。
自分の不甲斐なさのせいで危うく地に足を着けたまま帰るハメになるところやった。

夜の凛とした空気に包まれながら、まだ暫く撮影会は続く。
明日は晴れてくれるだろうか。
ロフォーテン最後の日を最高のフライトで締めくれたらと思う。

22:49 24/10/2010
IngelsfjordのTake offにて

Lofoten -Day04-


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今日は朝から雨。

昨日はずいぶん早く寝た。
なのでけっこう早く目が覚めた。
が、車の屋根を打つ雨音。
だからそのまま寝続けた。
しかしそんなに寝続ける事も出来ない。
身体を起こすと朝8時。
もう一度寝た。
雨はやんだと思えばまた降りだし、
強く降ってきたかと思うとピタリとやむ。
そして虹。
綺麗な虹。
目の前から虹。
風も良くないので、移動。
行く先はHenningsvaer。
雨ですっかり雪が溶け、
車は爽快に走る。
目的地まであと橋一つ。
その手前で遭遇。
あっ!オジロワシ。
木組みの上で悠々としている。
よく見るとまだ若い。
オガソンナニシロクナイワシっ。
風を受けて佇む。
カメラを取り出しシャッターを切る。
JoJoに近付きシャッターを切る。
ナオヒロは望遠でシャッターを切る。
そのナオヒロ込みでシャッターを切る。
風が強い。
風が冷たい。
大慌てで車から降りたので、
薄着。
手が冷たい。
耳が冷たい。
だが風はどんどん強くなる。
しかし僕らはどんどんヤツに近付く。
木組みに登る。
木組みが折れる。
僕は危うく落ちかける。
オジロワシは今だ同じ場所。
いまやもう目と鼻の先。
こうなったら飛び立つ瞬間が見たい。
でも奴は動かない。
そしてある事に気付く。
ヤツの鋭い爪を眼の前にして一つの不安が頭をもたぎる。
もし襲われたらどーしよー。
僕らはゆっくり木組みを降りる。
強くて冷たい風に吹かれながら。
そしてゆっくり車に戻る。
振り返ればヤツがいた。
まだ同じ場所で風に吹かれたいた。
僕らは暖かい車内で身体を温め、
目的地へと向かった。

23/10/2010
Lofotenを走る車内にて

Lofoten -Day03-


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Lofoten3日目。
朝は宿でゆっくり過ごしていた。
晴れてはいたが雲行きが少し不安。
今回泊まった宿は安くて清潔で部屋にキッチンもあってめっちゃ気に入った。
オーナーは写真家で、チューバの演奏者。
変なの。
レセプションを兼ねたギャラリーには彼の写真が飾られていた。
キレイ。
風景や動物の写真が主で、Lofotenのオススメスポットなどを聞くことができた。
今朝からチューバ演奏のコンサートで留守にするから鍵はドアにさしたままにしとけって。
また会えたらええな。
ええ人やった。
写真家でチューバ演奏者で宿経営。
最高やな。
しかし、ノルウェーで出会う人、みんなええ人ばっか。
ノルウェー人に限らずね。
ん〜。
幸せな事や。
出会う人がみんなええ人って。

Lofoten初日、車のタイヤが前輪しかスノータイヤじゃなくて滑りまくって大変で町中でスタックしかけた時に通りすがりのドイツ人が、当たり前のように車を押してくれた。
今日の朝たまたま再会して、ありがとうをもう一度言った。
ホンマ、ありがとう。

それにしてもしかし、BerlinのEUROP CARの人、タイヤはスノーやって言ってたやん。
やのにめっちゃ滑るやん。
てか、滑りまくってるから〜〜〜〜。
そのうち事故る。

今日はLofotenの北の方を車で流しながら飛べるスポット探しをしてた。
途中、めっちゃええ感じのところがあって、その度に車を止めて撮影をした。
ええ場所でもTake Offに十分なスペースが無かったり、電線があったり(Lofoten電線多すぎ)、民家が近すぎたりでなかなかこれといった場所が見つからない。
そーこーしているうちに雨がパラつきはじめ、日も暮れてきた。
でも最終的に結構いい場所を見つける事ができたから良しとする。
明日に繋がるね。

夜は道の脇でお湯を沸かしてラーメンを作る。
ジャガイモ、ニンジン、タマネギを刻んで入れる。
あ〜。
めっちゃ美味い。
ん〜。
めっちゃ幸せ。

今日はここで車中泊。
雨が強くなってきたな〜。
今夜はちょっとあったかいから、たぶん雨は夜更け過ぎても雨のまま。
明日は晴れますように。

では、おやすみなさい。

20:20 22/10/2010
Tengelfjord近くの道端にて

2010/10/22

Lofoten


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私は今、ロフォーテン諸島に来ています。
本日の天気予報は雨,または雪でしたが、実際は晴れでした。
本当にこちらの天気予報はアテになりませんね。

こちらには昨日着きました。
フェリー乗り場で夜を過ごし、朝6時のフェリーに乗り、Bognesからロフォーテン諸島のLodingenへと7時頃辿り着きました。
こちらに来てからは見るもの全てがオエ〜っと言った感じで、全く言葉になりません。
ええ、ですからオエ〜です。

さて、ロフォーテンでの話の前に、一つ話しておきたいことがありまして。
聞いていただけます?

そう、あれは、Bodoという町から出る時でした。
私はiPhoneをいじりながら、こんな夜はどんな音楽が良いかな〜なんて考えてたんです。
E6というそこそこ大きな通りを進んでいたんですがね、意外と車も少なくて、なんかヤダな〜なんて思ってたんです。
出るんじゃないかな〜なんてね。
分かります?
あの、変な予感。

すると、運転しているナオヒロが青い顔して言うんです。
「なぁ、あの緑色のヤツって?」
とね。
私は、なんだ?と思いながら、運転席の方の窓を見やったんです。
するとね、雲が光ってるんです。
なんだあれ?と思いましてね。
でも、次の瞬間気付きました。
あれは雲じゃないって。
じゃあなんだ?
宙に浮かんでゆらゆら揺れる、あの光。
もう全身ブヮ〜っと粟が立っちゃってね。
次の瞬間2人してうわーッと叫んでました。
でた〜、とね。

そう。
オーロラです。

見ちゃったんですよ。
2人とも。
いや〜キレイでしたね〜。
幻想的と言うかなんと言うか。
ホントにゆらゆらゆれるんですね。
オーロラ。
もう嬉しくなっちゃってどうすりゃいいのか分からない感じでね。
いやぁすごかったな〜なんて、いきなりの真打ち登場に2人とも大騒ぎな夜でしたよ。

それから一夜明けてロフォーテン諸島ですよ。
世界で一番美しい場所なんて言われてみたりしてますよ。
そんなこんなでアタマがパニック状態で。
どうすりゃいいのか分からないんで、今夜もこのまま寝ようかな、なんて思ってます。
なので、話の続きはまた次回。
今夜は久々の宿泊まりなんで、あったかい布団でおやすみなさい。

オーロラの写真ビデオ


25:20 21/20/2010
Svolvaerの素敵な宿にて

Trondheim


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今夜は車中泊。
昨日はユースに泊まって快適やった。
なんと朝ご飯付きやったし。
水もお湯も調達できたし、よかったよかった。

今日はTrondheimの町をちょっと見て、食材買って、アウトドアショップを見て、ショッピングモールのH&Mでパジャマ用のズボン買って、スポーツ店でキャンプ用のマットとお皿を格安で買って、それからずっと移動やった。

途中、道路脇のキャンプ場みたいな所で夜ご飯を作った。
今夜はカレー。
ナオヒロが日本からルーを持って来てた。
超ファインプレー。
具はウインナー、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ。
ご飯は10分ゆでるだけのやつ。
ゆで時間短かったのか、ちょっとかたかった。
出来上がったカレーは最高に美味かった。

そしてまた移動。
だいぶ北に来たが、ナゼかあまり寒くない。
暖流の影響だろうか。
けっこう北に来たのに。

明日もまた移動や。

23:45 18/10/2010
78号線にて

2010/10/18

Go go route 55


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朝起きると車に薄く雪が積もっていた。
周りは雪景色で、山は真っ白。
朝日を撮影し、55号線をまずはOttaという町の方へ向かう。
走り出してすぐ、今までとは全く違う景色に2人とも言葉を無くす。
湖や川は凍り、すぐそこに見えるのは氷河だろうか。

車から降りると、全く音のない世界。

本当に静かで、キレイで、
あ、俺たち、来ちゃったね、
と、ナオヒロと2人で笑った。

走り続ける事7時間くらいだろうか。
Ottaを通過し、Trondheimに到着。
今日はこの街で一泊する。
ユースホステルに宿を取った。
まずはシャワーを浴びて、撮りためたデータを色々整理して、
パスタを作り、ビールを飲む。
夜が静かに更けていきますよ。

さて、明日はどんな風景に出会うんだろうね。

21:00 17/10/2010
Trondheimのユースにて

Kalde netter (寒い夜)


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10月16日、時刻は間もなく明日を告げようとしている。
やはり今日も予想外の展開により山の上で車中泊。
さっきまで見えていた月はすっかり雲に隠れてしまった。

さて、まずは昨日(15日)の事から。

昨日は朝から好天に恵まれ、絶好のフライト日和。
しかしながら民家が近いこともあり、フライトは朝11時目安で行うことにした。
エンジンの音がうるさいとの苦情を避けるためには仕方がない。
それまで時間があったので、一人フロム鉄道に乗ってみた。
フロムからミュールダールまでの20km、約40分x2のショートトリップ。
景色がスゴく良いのだが、散々車の車窓からの風景に見慣れているもんで、感動する程でもなかった。

FlåmからTake Offの場所、Aurland(アウルラン)に戻り早速ナオヒロのフライトの準備。
今回、予算の都合や様々な状況により、エンジンはナオヒロの一機のみ。
それを交互に使う。
エンジンのかかりが悪かったり、なんやかやとセッティングに時間がかかるが、無事終了。
まず、欧州初フライトを彼に託し、僕はカメラを構えて見守った。
風はほぼ無風。
走り出したと同時にパラが立ち上がりエンジンが唸りを上げる。
僕の前を駆け抜けると、ナオヒロの身体は地上を離れ、空へ舞い上がった。

40分程飛んでいただろうか。
帰って来た彼は開口一番、「サイコ~」と笑った。
欧州初フライトは手応え十分のよう。
早速彼の撮ってきた映像をチェックする。
さすがに上手く撮れていて、さらにFlåmの町まで行って来ている。
水に反射する太陽の光も綺麗。
さて、次は僕の番、と思ったところで一本の電話。
翌日撮影予定だったBergenのレストランからで、撮影を今晩にしてほしいとの事。
移動時間を考えると、片付けてすぐ出発しなければならない。
僕のフライトは残念ながら今回は諦めるしかなさそう。
でもこれからはチャンスがいくらでもあると思うので、ま、いっか。

Bergenに到着し、早速レストランの撮影開始。
お店の方の対応が良く、上手く撮影することができた。
撮影後、料理とビール、それにノルウェーのお酒、アクアヴィット「LINIE(リニア)」を頂いたがスゴく美味しかった。
初めてリニアを飲んだが、アルコール度数(41°)ほど強くは感じなかった。
スッキリした甘さがあって飲みやすいと思う。

その日の夜はホテルがいっぱいで、ほろ酔い加減で駐車場に止めた車の中で寝た。

今日は朝からBergenの町を少し撮影し、
昼過ぎにとうとうBergenを離れた。
なんだかんだBergenには結構滞在したし、町もずいぶん歩き、「UTE」というお気に入りのアウトドアショップも見付けた。
山の上からの眺めもいいし、Bergenが好きになった。
でも、果たしてまたいつか来ることがあるだろうか。。。

そして一路、Ottaへ。
山道を1時間ほど登りきった所で、まさかの道路封鎖。
途方に暮れる僕らの前に奇跡の車が登場。
全力で手を振って車を止め、降りて来たのは感じのいいご老人。
話を聞くと、どうやら夜間のみの封鎖との事。
ほっと胸をなでおろし、星の撮影をすることに。
それも終わり、今、日記を書いている。
さて、山道をずいぶん登ったので、周りは雪景色のようだ(暗くてよく見えないが)。
ずいぶん寒い所まで来た。
今日は少しあったかくして眠ろう。

23:50 16/10/2010
Ottaへ向かう55号線の山の上にて

2010/10/15

Orion

 
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朝、Bergenを出て、飛び場所を探しているうちに、Flåm(フロム)へ行き着いた。
鉄ちゃんには知れた、フロム鉄道の町、いや、村かな?

なかなかモーターパラグライダーのTake Offに都合の良い場所が無かったが、夕暮れが近づく頃、Flåmの隣町、Aurland(アウルラン)で、離陸できそうな場所を見つけた。
土地の持ち主にも許可をもらい、ナオヒロがテストフライトをしようとしたが、風が悪かったので無理はせず、明日、リトライする事にした。

Take Offの目の前がキャンプ場なので、今日はここで寝る。
キャンプ場の管理人が不在なので、入場することができず、駐車場の脇にテントを張る。
昨日Bergenのアウトドアショップ"UTE"で買った"exped"のテントを2人でウキウキしながら張った。
"Orion"と言う名のそのテントは、広さといい、機能といい、言う事無しの一品で、二人ともテントの中でやけにテンションが上がった。
expedは、まだ日本に正規には卸してないらしいが、見かけたら是非、手に取っていただきたい。

日が暮れる頃、空は少し曇っていたが、今は星が見える。
オリオン座も見えるだろうか・・・。

Bergen Day02


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目が覚めると11時前だった。
体調がずいぶん良くなっている。
チェックアウトの時間を過ぎてからホテルのキッチンで昼飯を作り、パスタ、スープ、パン、野菜ジュースといったずいぶん豪華な食事をいただいた。
病み上がりにはもってこいのメニューだった。
それから少し撮影をし、明日からの予定を立て、いろいろリサーチや撮ったデータの整理などをして今日一日は終わった。

夕方、Bergenのアウトドアショップを2件回ったが、どちらの店員もすごく感じが良かった。
丁寧な説明と真摯な態度。
話しているだけで伝わってくる、外へ出る者への愛情。
またこの店に来たいと思ったし、何処かで出会えればとも思った。
まだ行った事のない場所で。

今、外は雨が降っている。
1年のうち300日は雨と言われるこの場所ではいつもの事だろう。
今日は一日中曇りで途中霧雨が降ったりしていた。
明日はどうだろうか。
朝からハダンゲルフィヨルドに向かう予定なのだが。

旅が始まって2週間。
まだ空を飛んでいない。
そろそろ飛びたい衝動を抑えきれなくなってきた。
エンジンも出番を待っているだろう。
パラも広げてくれと叫んでいるはずだ。
彼らを解放してあげなければ。
そして自分の心も。

今、風はおだやかに吹いている。

14/10/2010

2010/10/13

Bergen Day01


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今、Preikestolen近くの岩の上。
買ったばかりのYetiの寝袋に包まれてこれを書いている。
日本で買い込んだホッカイロも大活躍中だ。

Osloからプレケストーレンまで、途中、撮影や休憩を挟みつつ、着いたのはお昼の1時頃だった。
プレケストーレンに近づくにつれ、景色が良くなって行くので、その度に車を停めて撮影するもんだから、なかなか先に進まず、到着までにずいぶん時間がかかってしまった。

駐車場に車を止め、1時間半程山道を進む。
すれ違う人の中に、赤ちゃんを背負っている人や犬を連れている人がすごく多い。
やがて大きな岩が多くなり、目の前 に断崖絶壁が現れた。
Preikestolen。


と、書いた所で眠りに落ちてしまったよーだ。
今はBergenのホテルにいる。
今もかなり眠い。

プレケストーレンで見た夕焼けは、それはそれは、とてもとても、ひじょーにひじょーに美しく、
心までまっかっかに染めあげられてしまった。
雲海の中に沈む夕日を見たのは初めてだった。
沈んだ後に、雲海よりも高い位置にある雲が染まっていく様子をただじっと見ていた。

夜は星の撮影をしたのだが、おかげで風邪をひいてしまった。
朝,山を下る時、Preikestolenには誰もいなかった。

駐車場の脇のホテルでシャワーを浴び、ご飯を食べて、Bergenへ向けて出発した。
2人とも完全に体調を崩し交代で夜通し運転した。

Bergenでは1日撮影をして過ごした。
ブリッゲンや魚市場。
ケーブルカーの頂上駅の展望台から、夕暮れ時のBergenの街並を眺めたりした。

明日の予定はまだ未定。
とにかく、もう寝ようと思う。

When I Wish upon a Star


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プレケストーレンに向う途中で星の撮影をしている。
天の川がはっきり見え、空を埋め尽くす程の星が輝いている。
琴座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイル。
昔教科書で習った星々を、空を見上げて探す。
iPhoneの星座表と照らし合わせながら、お、あれがペガサス座か。
とか、
あの五角形みたいなんがぎょしゃ座か。
え?「ぎょしゃ」って何?
とかやってると、星座表なんて無くても星の名前が分かったら良いなと思う。
神話の世界のお話を夜空を見上げて話せたら、
めっちゃ素敵やん?

こんなに星に囲まれて育ったら、もっと星の名前を覚えたかもしれんなと思うと、もし自分に子供ができたら、星のキレイな所で育てたいと思った。

子供と夜空を見上げながら、

おとん、あれ何座?

お、あれか 。あれは「ぎょしゃ座」言うやつや。
ん?
ははは、それは餃子。お前王将好っきゃなぁ。
おぉ?
それは業者。何でそんな単語知ってんねん。お前いくつや?
丸紅ってそれ商社や。だからお前いくつやねん。何で丸紅知ってんねん。

とかって、ええ感じやん。

そんな事言ってるうちに

ほら~、2人とも、もぅご飯さめちゃうよ~

ってフライパンマザー。
そーゆーの、ホンマ素敵やん?

あまりにも星の多すぎる夜空を見上げてると、そんなロマンティックな妄想にひたってしまいます。
時刻は午前0時半。
星がチラホラ流れとります。
妄想が実現するように、ひとつお願いしてみよ。

Oslo Day2


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今日はOsloをちょっとブラブラした。
まずは王宮を散歩。
観光客よりも地元の人が多い感じがした。
ベビーカーに毛布をかぶせて歩いているお母さんがいたので、
寝てるの?
と聞くと、
そう、ようやくね。
と、微笑った。
平和な時間だね。
と言うと。
ちょっとだけだけどね。
と苦笑った。

サヨナラと言った後、少し幸せを分けてもらえた気がした。

国立美術館でムンクを見て、現代美術館でよく分からない作品の数々を鑑賞すると、パーキングから車を出す時間になった。

そして車でOslo在住のナオヒロの友達の家へ向かった。

ヨウヘイ君はジャーナリストで、2児の父。
彼女とは結婚せずに子供を育てている。
ノルウェーではそれはよくある事らしく、籍を入れた夫婦と何ら代わり無く生活している。
もちろん育児休暇もちゃんとある。
とても良い。

ミエとマーティン。
2人の子供はメチャクチャ可愛くて、何枚も写真を撮ってしまった。
マーティンと彼女の体調が優れないので、長いはせずにおいとました。

次は日本で会えたらなと思った。

そしていよいよフィヨルドへ向う。
まずは、Lysefjord(リーセフィヨルド)、Preikestolen(プレケストーレン)へ。

2010/10/09

Copenhagen - Oslo

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NorwayはOsloのとあるホテル。
この旅始まって初のホテル泊。
昨日はCopemhagenにてレストランの撮影。
店のオーナーがスゴくいい人で救われた。
フレスケスタイ(Flaeskesteg)とフリッカデーラ(Frikadeller)を食べたが非常に美味しかった。
カールスバーグも美味しかった。
御馳走様でした。
本当に。

Copenhagenは昨日、1日中雨で街の撮影が出来なかった。
なので11月半ばに戻って来た時、撮ることにした。
夜中、CopenhagenからOsloに向けて出発。
休憩や朝焼けの撮影もしながら、Osloに着いたのは9時過ぎだった。
今日会う約束をしていたNorwayのパラグライダー協会の人に会いに行くが、不在。
月曜日まで来ないとの事。
何でやねん。
今日の15時までに来いってメールよこしたがな。
電話で話をし、聞きたかったパラグライダーに関する情報を得た。

その後、街のカフェにて昼食をとり、ホテルを予約。
チェックインまでの時間、相方のナオヒロが青春時代を過ごした家へと向かう。
彼は親の仕事の関係で中2〜高2までの間ノルウェーで生活していた。
その場所が今どうなっているのか見に行きたいという。

目的地が近づくにつれ、少々の緊張感が車内に漂い始める。
何か変な汗かいてきた。
と、やや興奮気味なナオヒロ。

その場所はOsloの中心地からほど近い閑静な住宅街にあった。
木々が色づき始め、とても奇麗。
雨上がりがとても似合う。

駐車場に車を止め、家の方へ。
かつての自分の足跡をたどるように思い出の場所を歩くナオヒロ。
15年ほど前の確かにあったその土地での様々な出来事。
その一つ一つを思い出しながらカメラのシャッターを切る。
言葉にできない不思議な感情が彼の中でわき上がっているのを感じる。

思い出は彼のもの。
それは完全に彼だけのもの。
全くもって僕とは無関係な事。
でも、今こうして同じ志を持ちながら旅を続ける相方の、心の奥底にある大切なものに触れるような瞬間に一緒にいると、自分もかつてこの場所に居たかのような、変な錯覚を覚える。
そんな錯覚を振払ように、ただ彼の事を撮影する。

2010/10/8
Norway, Osloにて

2010/10/07

Fresh Breeze -Day02-

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過去にタイムスリップできたとして、やり直したい事があるだろうか。
僕には今のところそんな事は無い。
そりゃ今まで人に言いたくない恥ずかしい事の一つや二つや三つや四つはあるし、
あの時ああしていればなと思い出し後悔する事の五つや六つや七つや八つはある。
けっこうある。
でも、それがあるから今があるわけで、偉そうに言ってしまえば失敗もまた全て自分の糧となったわけで。
僕は今ここにいるわけで。
ドイツはビールが美味いわけで。
デンマークの道行く人は美人ばっかなわけで。
けっこう元気にやっている。

北欧に撮影に行こうと決めた時に最初に持ち上がった問題。
それがどうやってエンジンを運ぶかだった。
出来る限り部品を解体してガソリンの匂いがしないように洗浄する。
新品に交換できる部分は交換し、段ボールに詰めて航空便で運ぶ。
果たしてそれは上手くいき、余分なお金を払わされはしたけれど、何とか無事に組み上がった。
かと思ったが、ここで重大な問題が発覚した。
エンジンの部品の一部が何かのせいでひん曲がっていた。
おそらく運んでいる途中に曲がってしまったのだろうが、犯人探しをしている暇も意味もないし、
絶対に犯人は見つからない。
とにかく何とかこの曲がった部分を元に戻さなくてはならない。
で、僕らは「Fresh Breeze」へ向かう事に決めた。

地図とにらめっこしながら、あるいはガソリンスタンドの兄ちゃんに道を尋ねたりして、ようやく目的地に到着。
色んな会社の工場と言うか、倉庫というか、そんな建物が建ち並ぶ一角に「Fresh Breeze」の看板が控えめに掲げられていた。
ドアを開けると若いスタッフが対応してくれて、すぐにボスのMarkusを呼んでくれた。
事の次第を説明すると、すぐにエンジンを持って来いと言った。
「どうせ、時間がないんだろ?じゃあ、今すぐやろう。」

元イタリア代表監督のリッピに良く似た年配のBerndと2人で早速修理に取りかかる。
工場内はエンジンの完成品や部品が並んでいる。
外は広場になっていててテスト飛行を行うには十分の広さがある。
2人は真剣な目をしたかと思えばジョークで笑いって肩を叩いたり。
お互いをリスペクトしながら作業を進めていく。
そしてあっという間に終わらせる。
彼らの腕前と人柄、そしてその仕事環境に、僕らはすっかり心を奪われてしまった。

仕上げにエンジンがちゃんとかかるか試したところでまたもや問題が発覚。
キャブレターがイカレてる。

「今日の作業はここまでだ。みんな帰る時間だし、明日の朝9時にここに来てくれ。ホテルに泊まるなら、
この先にオススメのホテルがある。じゃあ、また明日。」
Markusはそう言って帰って行った。

朝,Fresh Breezeへ向かうともう作業は終わっていた。
エンジンをかけ、最後の調整。
色々な細かい部分まで直してもらい、僕らはすっかり安心してこのエンジンに身を委ねる事ができるようになった。

突然の厄介者に嫌な顔一つせず、どこまでも細かいところまで目を配ってくれた彼ら。
それは当たり前の事で、乗りかけた船じゃないけれど、一度自分たちが手を触れた物は最後まで責任を持ってやる。
それが彼らのやり方で、それこそが本当の仕事と言えるものなのだろう。
最後の最後でセルモーターのバッテリー充電機に繋ぐプラグを一瞬で作ってくれて、それにも全く驚くしか無かった。

最初に立てた予定とは大幅な遅れをだしながら旅がスタートした。
行こうと思ってた場所に辿り着かない可能性もでてきた。
エンジンがちゃんと届いていたら。
修理の必要なく始めから上手く動いててくれれば。
後悔は先に立たないものだが、次に待ち受ける出会いもまた同じ事だ。
自分たちの失敗のおかげで「Fresh Breeze」の人たちに出会えたのだと思える。
彼らとの出会いは確実にナオヒロや僕の心に大事なことを刻んでくれた。

夕暮れ時、仕事道具を片付け、サッカーボールを蹴り、犬のPauliと戯れているスタッフ達。
彼らのように素直な幸福が笑い顔から感じられる、そんな仕事を僕もしたいと思った。

ようやく始まったばかりの旅だが、出だしはとりあえず順調?です。

Fresh Breeze -Day01-

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今、ドイツはハノファー(Hannover)の外れにあるホテルの駐車場でこの日記を書いている。
車の中、運転席と完全にセパレートされた車両後部で荷物にまみれながら。
ついさっきまで外で夜空のテスト撮影をしていて、今はその映像のレンダリング中。
なぜ、こんなところにいるのか。
話は昨日まで遡る。
少し長くなるが、失敗とそれによる出会いの話。

昨日は朝から税関に出向き自分たちの荷物を引き取りに行った。
日本から送った30kgの荷物が2つ。
カウンターのおばさんと押し問答を繰り返した末、200ユーロほどTAXを払わされた。

突然現れたマリオの応戦むなしく、いわれもないお金を払わさてしまった。
ちなみにマリオは徳島県で3年過ごし、ひと月前に帰国したドイツ人。
日本から送った3年間使い続けたプレイステーションを引き取りにここへ来ていた。
「何か通訳必要であれば僕がやりましょうか?」
待合室で困惑する僕らに優しく声をかけて来た男。
それがマリオだった。

「ちょっと待ってて下さい」
そういって先に自分の荷物を引き取りに行った彼も、みっちり使い古したプレイステーションにきっちり100ユーロほど払わされていた。
「バカみたいだ。中古で買った方が安いよ。」
やれやれ、といった顔をしながらも
「また、何か困ったことがあればいつでも連絡して」
と僕らを気遣い爽やかに帰って行った。

無駄に長い時間を過ごしぐったりと疲れた体で買い出しへ。
ホームセンターや電気屋、再びキャンプ4。
すべての買い出しが終わりカジ君家に着いたのは10時前。
晩ご飯を食べ、税関で引き取った荷物を開き、エンジンを組み立てる。

ここでまたトラブル発生。
エンジンの部品が歪んでいる。
これじゃ、、、I can't fly.

途方に暮れるがどうしようもないので寝る事にした。
起きてから考えよう。
時刻は午前3時を回っていた。

目が覚め、ナオヒロと話し合い「Fresh breeze」を訪ねる事にした。
ナクコモダマル、ドイツのモーターパラグライダーメーカー。
会社の所在はHannover。


彼らの活躍と話の結論は次回まで持ち越さなければならない。
パソコンの充電がもう無くなってしまったので。
今からホテルに近づきネット回線を拝借し、この日記をアップしたいと思う。

が、無理だったので今コペンハーゲンのマクドナルドの前に駐車してネットに繋いでいる。
コペンハーゲは、良い街だ。

2010/10/05

2010/10/04

Berlin -Day 02-

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昨日は朝からレンタカーを取りに行った。
頼んでいた車がでかすぎて、レンタカーやの兄ちゃんにお前らグリズリーでも撃ちに行くのかと笑われてしまった。
そんな予定は今の所ないので、少し小さめの車に変えてもらった。

天気がよくて空気が澄んでいて空がキレイで、首都なのに東京とはずいぶん違うもんだなと思った。

カジ君が、もともと空港だった所が公園になっていてとても良い場所だと言うので、カジ君のルームメイトも連れて4人で行く事にした。
ナチスが作った空港らしく、古い建物も残っていた。
公園に入るとそこは、めーーーーーーーーーっちゃくちゃだだ広くって、すーーーーーーーーーーーごいテンションが上がった。
都会のけっこうど真ん中にこんなに無駄なスペースがあるなんてほんとにスゴいと思った。

たくさんの人が好き勝手に過ごしていて、そこにいるだけで何か幸せな気分になる。
NYのセントラルパークや、ロンドンのハイドパークや、代々木公園も良いけど、この公園は空の広さと、抜けの良さが本当に気持ちよかった。
そして凧揚げをしてる人がやたらたくさんいた。

沈んでいく夕日がこれまためちゃくちゃキレイだった。

今日は今から税関で止められているに持つをピックアップしに行き、コペンハーゲンへと向かう。

2010/10/03

Berlin -Day 01-

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目が覚めたのはお昼前だった。
カジ君が買って来てくれたコーヒー、クロワッサン、マフィンで遅い朝食をとる。
テーブル横の開け放たれた窓からはひんやり爽やかな空気が流れ込み、寝起きに心地良い。

今日はレンタカーの手配や買い出しなどをしに街に出る事にした。
家からすぐのトラムに乗ってAlexanderplatz へ。
Europcar で車を予約した後、アウトドア用品の揃う店へと向かう。
ドイツで出回るブランドの中にはまだ日本ではあまり紹介されていないものも多く、見ていて楽しかった。

遅いお昼はドイツ料理で。
ソーセージやアイスヴァイン、そしてもちろんビール。
入ったお店のオリジナルビールが非常に美味しかった。

贅沢できるのもドイツにいるうちだけ。
今のうちに美味いものをお腹にストックしておこう

2010/10/02

Arrive





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空港からカジ君の家まで電車で移動。
金土日は電車はが24時間動いているらしい。

ベルリンの環状線Prenzlauer alee駅で下車するとカジ君が迎えに来てくれた。
軽く再会の抱擁を交わし早速家へ。
駅から歩いて1、2分。中庭のあるアパートに着いた。

荷物を置いて早速バーへ。
今、ドイツではOktoberfestというお祭りがミュンヘンで行われていて、それにちなんだビールが出ているので飲む事にした。
入ったお店はすごく雰囲気のいい所で、お客の一人がバイオリンを弾いていた。

ビールがすごく美味しかった。

Departure



あまりの荷物の多さと久しぶりの長旅に、全く頭がまとまらず、いっこうに日本を出る準備が整わないまま朝をむかえた。
ベルリンとの出発前最後のスカイプは、酔っぱらったカジくんと眠たすぎて瞼が全然開かない僕とのグダグダ気味の内容に終始し、日が昇る頃に通話を終了した。

何とか必要最低限のものをバッグに押し込み、時計を見ると7時前。
リビングのソファで寝ているトモを起こし、車を出してもらった。

新宿にて旅の相方ナオヒロをピックアップし成田へ。
どんよりと曇った東京の空が少し前までの夏を完全に何処かへおしやっていた。

空港に到着しトモに軽く別れを告げ、カウンターへ向かう。
(トモ、ありがとう。寝ちゃってごめんね。)
人気の少ない空港内の中でアエロフロートのカウンターの前には長蛇の列が出来ていた。
モスクワ経由パリ行き。
みんな少し気怠そうなのは気のせいだろうか。

僕らの番になり預ける荷物の重さを量ると完全に重量オーバーだった。
自分たちの着替えなどは極力抑えたのだが、機材があるためどうやっても制限内の重さにおさえる事は不可能だった。
カウンターのおねえさんは優しくサービスしてくれたのだが、それでもいくらか超過分の金額を払うはめになった。

飛行機はほぼ定刻どおりに出発し、モスクワへ到着。
僕らはベルリン行きのフライトを待つため空港内のカフェにいる。
さっきからこの場所には全く似つかわしくないテクノミュージックがずっーと流れている。
窓の外に沈む夕日がとても奇麗だった。
フライトまではまだ1時間以上ある。
ご飯でも食べる事にしよう。